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Sさんは, 固体の物質の水へのとけ方
あとの (1)~(4)の問いに答えなさい。
図 1 160
MCの溶解
Sさん: 図1は、3種類の物質A~
度を表したグラフです。 このグラフを
見ながら、 固体の物質を水にとかした
り,とかした物質を再び固体としてと
り出したりすることができるか調べよ
うと思います。
先生:では,まず, 3個のビーカーPRを
用意して, Pには20℃の水を Qには
50℃の水を, R には 80℃の水を
100gずつ入れます。 次に、 物質 A~
Cのうちのいずれか一つの物質20g
を,ビーカーP~Rにそれぞれ加えてよく混ぜます。ビーカーP~Rのようすから,ど
の物質を入れたかわかりますか。
Sさん:水へのとけ方と図1から考えて、加えたのは,物質Cであるといえると思います。
先生:そのように考えた根拠を説明できますか。
Sさん: 物質をそれぞれの温度の水に加えた結果,
先生:そのとおりです。 では,ほかの物質でも試してみましょう。 ここに, 70℃の水 40gを入れ
X
からです。
たビーカーがあります。 物質AとBのうちのいずれかを, ビーカーの水にとけるだけと
かします。
Sさん: 物質 Z だと思います。
先生: 大変よくできました。
140
100gの水にとける質量 g
100 120
の100
80
60
[g] 40
物質A
.....
20
物質C
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
温度 [℃]
物質B
図2 温度計
冷水
Sさん: 物質が溶解度までとけた, 飽和水溶液ができました。
先生:では,この水溶液を図2のようにビーカーごと冷水
につけて、40℃まで冷やしていきます。
Sさん: 40℃になりました。 水溶液中に, とけきれなくなっ
た物質が固体となって現れているので,ろ過してと
り出してみます。
先生:ろ紙の上に残った固体を乾燥させて,質量を測定してみましょう。
Sさん: 固体の質量は, 約38gでした。
1418
先生:この実験は, 水の質量を40gにして行いましたが,水の質量を100gにして行った場合に
は,現れる結晶の質量は約 y gになりますね。このことと図1から考えると,この
物質は,物質AとBのうちのどちらであると考えられますか。
水溶液