ふしぎ
金子 みす”
反復法
わたしはふしぎてたまらない
黒い雲からふる雨が、
に
色置去銀下いっていことが
sたしじもぎでたすい)
銀にひかっていることが、
わたしはふしぎてたまらない、
件
青いくわの葉たベている、
ど
かいこが白くなることが。
たれもいじらぬ夕顔が
わたしはふしぎてたまらない、
びとりてぱらりと開くのが。
わたしはふしぎてたまらない、
たれにきいてもわ-らってて、
あたりまえだ、ということが。
金子 みす”[一九〇三ーー九三O]
山口県に生まれた。詩人。
作品に「大漁」「あした』「星とたんぽぼ」「わ
たしと小鳥とすずと」などがある。
《出典》「わたしと小鳥とすずと」によった。
ふしぎ
か色咲:は