カメラで写真を撮るとき, 適正な明るさで撮るために, シャッタースピードと
絞り値を調整する必要がある。 絞り値は, 光の入る穴の大きさのことで, 絞り値
を小さくすると, 穴の大きさは大きくなり, 取り込める光の量が増える。
下の表は, あるカメラの絞り値の9つの段階を表したもので,F を使って表し
ているので, 絞り値はF値とも呼ばれている。
小さい
F1 F1.4 F2 F2.8 F4
1段.
絞り値
→ 大きい
F5.6 F8 F11 F16
√2倍 √2倍 √2倍
穴を円と考えたとき,絞り値を F16 から F11のように1段小さくすると,穴の直径は√2倍になり,
面積は2倍になるから、取り込める光の量は2倍になる。絞り値をF8からF2.8に3段小さくすると,
光の入る穴の直径は何倍になりますか。 また,取り込める光の量は何倍になりますか。
絞り値が1段小さくなると,穴の直径は2倍になるから, 3段小さくなると,
穴の直径は 2×√2×√2=2√2(倍)になる。
また,取り込める光の量は, 2×2×2=8 (倍)になる。
取り込める光の量は
穴の面積に比例する
と考えよう。