の展開を整える
ユネスコの調査によると、現在、世界で約二千五百の言
語・方言が、消滅の危機にあり、その中には、日本の方言も
幾つか含まれていて、私は、方言をその危機から救い、守る
ことが必要だと考える。 方言には、次のような大切な力があ
るからだ。
② 一つ目の力は、物事を豊かに表現する力である。 例えば、
私の住む富山県の方言には、「きときと」という言葉がある。
この言葉は、特にとれたての魚の新鮮さや生きのよさを表す。
さらに、その語感からは、輝くような様子も感じられる。こ
の言葉が使われた「富山きときと空港」からは、ソウルや北京
などに向かう便もある。このように方言は、共通語では表現
切れない微妙な様子も表現し、私たちの生活をいろどって
くれる。二つ目の力は、人々をつなぐ力である。東日本大震
災の後、「けっぱれ東北」「がんばっぺ宮城」など、方言を使っ
たスローガンが多く見られた。共通語でなく、その地方の方
を使うことによって、困難を共に乗り越えようという気持
ちが共有され、励まされた人も多かったという。
ペキン
E
私は方言を守りたいと考える。
LJ
意見
根拠
意見