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この回答だと部分点ですか? 答えは 力試しのつもりだったが、父から東京行きの切符をもらい、知らない街に行ってみたいという気持ち です。

18 5 SAITAMA といち PHIT | 次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。 高校三年生の優は、東京の大学を受験することを希望しているが、祖父 母や兄から反対されていた。大晦日の夜、そのことがきっかけで口論になる が、父が優花の東京行きに賛成の意を示し、東京のホテルの予約券や新幹線 のチケットを渡してくれた。 父からもらった封筒を両手で持つと、涙がこぼれ落ちた。 「お父さん、ありがとう・・・・・・ありがとう」 「泣かんでいい、ほら、テレビまた見るか」 モコンを取り、父がテレビの電源をつけた。祖父はごろりと横になり、祖 母は不機嫌そうにみかんを食べている。 紅白歌合戦は終わり、「ゆく年くる年」が始まっていた。 場の空気を変えるかのように、母が明るく言った。 「優花、ほら、そろそろ待ち合わせじゃなかったっけ?」 涙を拭いながら、 優花は立ち上がる。 二階の洗面所で顔を洗い、部屋に上がってコートを着た。 鏡を見ると泣いたせいで目が腫れ、髪がぼさぼさだ。ブラシで髪を梳かし、 リップクリームが入った小さなポーチと小銭入れをポケットに収める。 犬のリードを手にすると、外に行くことがわかったのか、ゴーシローが跳ね 回った。なんとかつかまえてコーシローを抱き、 優花は一階に下りる。 「コーシロー君も一緒なの?」 「えっ......」 階段を下りてきた母に聞かれ、思わず手にしたリードを床に落とした。 母がリードを拾い、コーシローの首輪に付けている。 それが人ではなく、犬 のことを指しているのに気付き、あわてて答えた。 「も、もちろん。 一緒に連れていくよ」 9顔を見られないように母に背を向け、 優花は黒いスエードのチロリアン シューズを下駄箱から出す。 背から小さな声がした。 「記念受験だなんて言ってないで、 優花、受かっておいで」 振り返ると、母がコーシローのリードを渡してくれた。 あかぎれで荒れたその指に、答える声が小さくなる。 「たぶん無理。日本中から受験生が来るんだもん。それに万が一万が一だよ、 受かったら…私が東京に行ったら、お母さんは一人で大変だ」 母は首を横に振った。 ○「ちっとも大変じゃない。 お母さんがこの家を出たら困るのはみんな。お母さ 「えっ、うん」 んが本気で怒ったら誰もかなわないんだ。でも怒らない。 お母さんには帰る家 がないから」 満州で生まれた母は引き揚げのときに両親と姉を亡くし、子どもがいない 夫婦のもとで育った。その伯母夫婦も今は亡く、他に頼れる身内はいない。 「でも優花は違う。優花には帰る家がある。お母さんが守ってるこの家だ。だ から優花は本気を出していいんだ。お父さんもお母さんも応援してる」 母がコーシローの前にかがみ、頭を撫でた。 「コーシロー君とよくお参りしておいで」 母が早瀬のことを知っている気がして、答える声が小さくなった。 「……おいで、コーシロー」 見上げる。 外に出ると、吐く息が白い。 かじかんだ手を息で暖めながら、優花は星空を 葉は嘘じゃない。 東京の大学を志望校に入れたのは、力試しのつもりだった。祖父に言った言 それなのに東京行きの切符をもらったとき、涙が止まらなかった。 この街に不満があるわけじゃない。 家族がきらいなわけでもない。 それなのに心ははやる。 知らない街に行ってみたい 本気を出していいのだと、母は言った。 軽く首を横に振り、 優花は駆け出す。 ほんよう 失敗するのが怖い。受かっても、絶対、自分の凡庸さに絶望する、わかって ああ、と声が漏れた。 高らかに一声吠えると、隣のコーシローが前に走り出た。 それでもいいから、行ってみたい、東京へ。 (伊吹有喜著「犬がいた季節」による。) (注) コーシロー 高校に迷い込み、生徒達とともに生活するようになった野良犬。 冬休みの間、 優花が預かっている。 ※早瀬…………同級生の早瀬光司郎。コーシローの名付けのもとになっている。

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これを現代文に直して欲しいです!

E 勇気を を、漢字に直して ひらがなで書き 三次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。 そう びょうしょう 【ある高位の僧は長く病床についていたため、看病する者もいな くなっていた。しかし一人の若い女がやって来て、手厚く看病し てくれたので、高位の僧はどのような人なのかと若い女に何度も 尋ねた。】 まこと はべ この女人申しけるは、「実に今は申し侍らん。これは、そのか えん おんこと さぶら それが み、思ひかけぬ縁にあひて、思ひの外なる御事の候ひける、某と むすめ 注3 申す者の女なり。其れには知らせ給はねども、母にて候ふ者の、 なんぢ注 注5こころばか 汝はかかることにてありと申ししかば、我が身には、心計りは、 注6おんむすめ 注7 たてまつ としごろ ※御女と思ひ給へて、あはれ、見奉り、見得奉らばやと、年来思ひ 注9-- 侍りつるに、この御病に、御看病の人も疲れて、事欠けたると承 りて、御孝養に、心安く、あつかひ殺し奉らんと、思ひ立ちて候 注10ちぎり ひつる」と、泣く泣く語りければ、病人も、まめやかに、 志のほ どの、競れに覚えて、涙もかきあへず。「然るべき親子の契こそ、 哀れなれ」とて、互ひになつかしき事にて、終に最後まで看病せ られて、心安く終りにけり。 ゐて海に向き立つ 古泉千樫 こいずみちかし かけてわが眺めたり おかもと 岡本かの子 注1 茹。 注2 だれそれ。 ものは皆静かなり かわさきとがい 川崎杜外 注3 あなた。ここでは、高位の僧のこと。 注4 このようにして生まれたのです。 注5 心の中だけで。 続く草原 さとうさたろう 佐藤佐太郎 注6 実の娘。 ここでは、高位の僧の娘のこと。 なしの花暮れのこる 上田三四二 うえだ み よじ 注7 お目にかかり、私の姿を見ていただきたい。 注8 看病が充分ではない。 A~Eの中からすべ 注10 縁。 注9 心穏やかに、生をまっとうしていただこう。 むじゅう しゃせきしゅう (無住 「沙石集」より) -1

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1.点としての意味、面としての意味とはそれぞれどういう意味か 2、異なる言語は世界を異なる仕方で分節するとはどういうことか 3、言葉の意味を知っているとはどういうことか 4、辞書の定義を覚えていて多肢選択問題では正しく選べるという意味の知り方と実際にその言葉を使える知り方と... 続きを読む

色の世界 してとらえたときでは先日よ 理 ・と考えているから。 P 空間・集合体 言葉は世界を切り分ける 荻原 今井むつみ 私たちは母語である日本語で、膨大な語彙を持っていて何万もの言葉を知っていて、 それらの言葉の大半を実際に使い、人と会話をしたり、文章を理解したり、書いたりして いる。しかし、「言葉(単語)の意味を知っている。」ということはどういうことなのだろ うか。「知っている」 言葉は必ず実際にコミュニケーションで使えるのだろうか。 実際に使うために言葉について何を知らなければならないかということは、母語より も外国語のことを考えたほうが分かりやすいかもしれない。 外国語では言葉を自在に 使ってコミュニケーションを取ることは難しい。 多くの人は、それは「知っている言葉」 が少なすぎるからだと考える。 外国語の習熟度の測定では、辞書の語義を与え、多肢選 択の形で複数の語の候補から語義に合うものを選ぶという形式のテストが一般的だ。正 しい選択肢が選べれば解答者はその単語を「知っている」と判断されるわけてある。しか し、語彙数が多ければ外国語が使えるというわけではない。日本人には外国語の難しい 文献を読むことができても、話したり書いたりするのは苦手という人がとても多い。そ の原因はほとんど、辞書に書いてある語の意味を覚えていても、語の使い方が理解でき 母語 問題提起 辞書に書いている単語 「その単語を「知ってい辞書に る」」とは、ここではどう いうことか。 「」がついている ↓ ある鍋の ていないことにある。ては、辞書の定義を覚えていて多肢選択問題では正しく選べるとひと口に畑ているとても程宜 いう意味の知り方と、実際にその言葉を「使える知り方」は何が違うのだろうか。 界 すた の差があり実に本質的な理 解には至っていな合があ るという問題点を読者に示 る。 色で具体的に例えている言葉を知ることは「点」ではなく「面」である 前者の知り方は「点としての意味」を知るだけだが、実際に言葉を使うためには「面」 としての意味を知らなければならないのである。単語の意味は単語単体では決まらず、 それぞれの意味領域の中に属する一群の関連する単語どうしの間の関係の中で決まる。 色の名前を例に考えてみよう。色は光の連続スペクトルであり、私たちの目には電磁 波のうち三八〇ナノメートルから七八〇ナノメートルの波長の範囲でさまざまな色彩が 連続して映っている。色は色相、彩度(鮮やかさ)、明度(明るさ)という三つの属性で 物理的に数値として表すことができる。私たちの目は何万もの「物理的に違う色」を識別 できるが、それらの「違う色」をごく少数のカテゴリーに分節して名前を付け、分類を しているのである。トマトの色、消防車の色、イチゴの色はそれぞれ物理的には異なる 色であるが、私たちは皆「赤」と呼ぶ。 つまり、「赤」という言葉は特定の物の色、つま リスペクトルの中の点を指すわけではなく、連続スペクトルの中の特定の範囲を指す。 そしてその範囲は「赤」を取り囲む色の名前が指す範囲との関係によって決まるのであ 一つ一つの単語の意味を学ぶということは、単語が属する概念領域全体のマップの中 その単語の位置付けを学び、更に領域の中で隣接する他の単語とどう違うのかを理解 し、他の単語との意味範囲の境界を理解することにほかならない。 これは母語でも外国 語でも同じである。 母語と外国語の意味領域が同じように切り分けられていて、母語の 単語と外国語の単語が同じ範囲できれいに対応するのなら、外国語を学習する時には、 ほんちゅう 範疇。 ②色は光のスペクトル こ こていうスペクトルとは波 長の分布のこと。可視光線 をプリズム(分光器) て分 解すると、紫から赤までの 切れ目のない連続した波長 (色)として表れることを いう。 ③色相 他の色と区別する ための色の特質。赤み、黄 み、青みなど。 ④カテゴリー 同じ性質の ものが含まれる範囲。 範囲 それぞれの点が持っている 意味のつながり 2切り分けると言う そいぞれの言葉の でも言

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言葉は世界を切り分ける を今やっています。 この文章のテストを解いたことがある方、どのような問題が出ると予想されるか教えてください! また、この文章に出てくる「点」と「面」とは何かとテストで聞かれた場合、どう答えたら良いでしょうか? また、p3の2行目の「異なる言語は世界を... 続きを読む

言葉は世界を切り分ける 今井むつ 私たちは母語である日本語で、膨大な語彙を持っていて何万もの言葉を知っていて、 それらの言葉の大半を実際に使い、人と会話をしたり、文章を理解したり、書いたりして いる。しかし、「言葉(単語)の意味を知っている。」ということはどういうことなのだろ 「うか。「知っている」言葉は必ず実際にコミュニケーションで使えるのだろうか。 母語 D ●題提起 実際に使うために言葉について何を知らなければならないかということは、母語より も外国語のことを考えたほうが分かりやすいかもしれない。外国語では言葉を自在に 使ってコミュニケーシェンのおかりやすいかもしれない、それは「知っている音楽」 辞書に書いてい が少なすぎるからだと考える。外国語の習熟度の測定では、辞書の語義を与え、多肢選 択の形で複数の語の候補から語義に合うものを選ぶという形式のテストが一般的だ。 正 しい選択肢が選べれば解答者はその単語を「知っている」と判断されるわけである。しか し、語彙数が多ければ外国語が使えるというわけではない。日本人には外国語の難しい 文献を読むことができても、話したり書いたりするのは苦手という人がとても多い。そ の原因はほとんど、辞書に書いてある語の意味を覚えていても、語の使い方が理解でき ていないことにある。では、辞書の定義を覚えていて多肢選択問題では正しく選べると いう意味の知り方と、実際にその言葉を「使える知り方」は何が違うのだろうか。 「その単語を「知ってい る』」とは、ここではどう いうことか。 る。 色で具体的に例えている言葉を知ることは「点」ではなく「面」である 前者の知り方は「点としての意味」を知るだけだが、実際に言葉を使うためには「面」 としての意味を知らなければならないのである。単語の意味は単語単体では決まらず、 @ それぞれの意味領域の中に属する一群の関連する単語どうしの間の関係の中で決まる。 色の名前を例に考えてみよう。色は光の連続スペクトルであり、私たちの目には電磁 波のうち三八〇ナノメートルから七八〇ナノメートルの波長の範囲でさまざまな色彩が 連続して映っている。色は色相、彩度(鮮やかさ)、明度(明るさ)という三つの属性で 物理的に数値として表すことができる。私たちの目は何万もの「物理的に違う色」を識別 てきるが、それらの「違う色」をごく少数のカテゴリーに分節して名前を付け、分類を しているのである。トマトの色、消防車の色、イチゴの色はそれぞれ物理的には異なる 色であるが、私たちは皆「赤」と呼ぶ。つまり、「赤」という言葉は特定の物の色、つま リスペクトルの中の点を指すわけではなく、連続スペクトルの中の特定の範囲を指す。 そしてその範囲は「赤」を取り囲む色の名前が指す範囲との関係によって決まるのであ 一つ一つの単語の意味を学ぶということは、単語が属する概念領域全体のマップの中 その単語の位置付けを学び、更に領域の中で隣接する他の単語とどう違うのかを理解 し、他の単語との意味範囲の境界を理解することにほかならない。 これは母語でも外国 語でも同じである。母語と外国語の意味領域が同じように切り分けられていて、母語の 単語と外国語の単語が同じ範囲できれいに対応するのなら、外国語を学習する時には、 はんちゅう ②色は光のスペクトル こ こていうスペクトルとは波 長の分布のこと。可視光線 プリズム(分光器) て分 解すると、紫から赤までの 切れ目のない連続した波長 (色)として表れることを いう。 ③色相 他の色と区別する ための色の特質。赤み、黄 み、青みなど。 カテゴリー 同じ性質の ものが含まれる範囲。 範疇。

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