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震源からの距離
慎三さんは, 火山噴火や地震について学習し, ノートにまとめた。また, 下の観測記録は,日本のある地点で発生した地震についてのものである。
(ノートまとめ)
富士山が現在の形になったのはおよそ1万年前。o1707年の宝永噴火以来,300年以上噴火しておらず, いつ噴火してもおかしくないと考えられ
ており,2011年3月15日の静岡県東部地震は,マグマだまりの近くがの地震の発生地点だったため,富士山の噴火への影響が心配された。噴火予
測のため,富士山など日本の主な火山は常時観測されており,兆しが見えたときには,噴火警報を出して警戒を呼びかけている。
地震の予測はまだ難しいが、大きな地震が発生すると気象庁から可能な限りすばやく緊急地震速報が発表される。これは, P波とS波の性質の
違いを利用し、各地の(ア )波の到着時刻や揺れの大きさを推定して知らせる予報·警報である。
(観測記録)
図1は,震源からの距離がそれぞれ30km, 60kmの2か所の観測点の地震計で同じ地震による揺れを記録したものである。またa, bの2つの直
線は,2か所の観測点での観測記録で初期微動が始まった時刻を示した点と主要動が始まった時刻を示した点をそれぞれ結んだ直線で, 震源から
の距離と,P波,S波のいずれかが観測点に届いた時刻との関係をそれぞれ示している。
(1) 富士山が噴火した場合,火山噴出物のうち, 風によってもっとも遠く運ばれ,飛行機のエンジン故障や降り積もった重みによって電線を切る原因
となることが考えられているものは何か。
(2) 下線部ののとき,(1)が,横浜で16cm積もった。このとき,千葉県にある成田
空港辺りでは、何cmぐらい積もったと考えられるか。ア~ウから選び,記号で
答えよ。
図1
a
b
60
ア 16cm
(3) 下線部2を何というか。
上の文のアはP, Sのどちらか。
(5) この地震のP波の伝わる速さは何km/sか。
(6) 図1に示された地震では緊急地震速報が発表されており,震源からの距離が
30kmの観測点にP波が到達してから2秒後に発表されていたことがわかった。
震源からの距離が60kmの観測点では,緊急地震速報の発表から主要動を観測す
るまでの時間は,何秒であったか。
イ 45cm
ウ 3cm
30
(km)
0
8時35分20秒
8時35分30秒
8時35分40秒
8時35分50秒
8時35分15秒
時刻