6)
え えういつすい
きん
里こなたにあり。秀衡が跡は田野になりて、
{X)たかだち
三代の栄耀一睡のうちにして、大門の蹴に一
てん
(えい)
ひでひら
きたかみがは、
鶏山のみ形を残す。まづ、高館に登れば、北上川
南部より流るる大河なり。衣川は、和泉が城を
めぐりて、高館の下にて大河に落ち入る。泰衡
(ジョウ)
Jて
Nr
やすひら」
(キュウ)
なんぶぐち
③ころも
きうせき
らが旧跡は、衣が関を隔てて南部口をさし固め一
ぎ しん
夷を防ぐと見えたり。さても義臣すぐつてこの
eこうみやういち じ
城に龍もり、功名一時の草むらとなる。「国破れ
かさ
計
て山河あり、城春にして草青みたり」と笠打ち敷
きて、時のうつるまで涙を落としはべりぬ。
夏草や兵どもが夢の跡 国
4
SGJ
の
かねふさ
卵の花に兼房見ゆる白毛かな『曾良
かねて耳驚かしたるニ堂開帳す。経堂は三将の
像を残し、光堂は三代の棺を納め、三尊の仏を安
置す。七宝散り失せて、玉の扉風に破れ、金の柱
の
(キョウドウ)
きやうだう Tさんしやう
9にだうかいちゃう
(ショウ)
ひかりだう
JS
しつぽう
とびら
(3C)
Xうせつ
さ
@すて
霜雪に朽ちて、既に顔廃空虚の草むらとなるべ
たいはいくうきよ
(世や)
きを、四面新たに囲みて、蔓を覆ひて風雨を凌
Sr
しばらく千歳の記念とはなれり。
せんざい
か たみ
さみだれ
五月雨の降り残してや光堂E