初恋
まへがみ
まだあげ初め前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
わがこころなきためいきの
その髪の毛にかかるとき
たのしき恋の盃を
なさけ
君が情に酌みしかな
りんごばたけ
こした
林檎畠の樹の下に
ほそみち
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
モウ
うすぐれなる「イ
No
さかづき
Vitrit)
ないこそこ
H
①まだあげ
初めし….. おかっぱ
S
の髪を娘らしく結い
はじめた、その髪が。
②花ある 花のよ
うに美しい君。
あたしは
えた
IDE HOR
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さび
寂しき春
したたり止まぬ日のひかり
うつうつまはる水ぐるま
あをぞらに
えちご
越後の山も見ゆるぞ
さびしいぞ
いちにち
一日もの言はず
野にいでてあゆめば
なたね
菜種のはなは
遠きかなたに波をつくりて
いまははや
しんにさびしいぞ
鑑賞のどかな春に青年
の満ち足りない寂しさを
うたった詩。 遠くはるか
ワ