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日本における台風の影響に興味をもったCさんは,ある年の8月に日本に上陸して大きな被害をも
(5) 8月8日の日本付近の天気図と
ア
して最も適切なものを, 右のア~
エから一つ選び,記号を○で囲み
なさい。ただし、, 高気圧,低気圧。
台風の記号は省略している。
たらした台風Wについて調べ、J先生と一緒に考察した。あとの問いに答えなさい。
【Cさんが台風Wについて調べたこと)
* ある年の7月29日に太平洋のマリアナ諸島付近で発生した台風Wは、西に進みながら8月2日こ
ろから急速に勢力を強め、3日には中心気圧920hPa, 中心付近の最大風速が秒速55m,最大瞬間
風速が秒速75mの「猛烈な台風」となった。その後やや勢力を弱めたものの「強い台風」の努力
を保ちながら北上し、7日午後に沖縄県に接近した。時速15km程度のゆっくりとした速さのまま。
次第に進路を東よりに変えながら,四国に近づいた。その後「強い台風」の勢力を保ったまま。
10日に高知県に上陸した。速さを上げながら四国を縦断したのち瀬戸内海に出て兵庫県に再上陸
し、その後日本海にぬけて北上した。11日午前9時,北海道の西で温帯低気圧に変わった。
* 表1は、8月10日の中国地方のある観測地点での気象のデータである。
ウ
(6) 台風Wの中心が最も観測地点に
近づいたのは、8月10日の何時ご
ろだと考えられるか。表1のデー
タから考え,最も適切なものを,
次のア~エから一つ選び, 記号を
○で囲みなさい。
ア 3時~6時
イ 9時~12時
ウ 15時~18時
エ 21時~24時
(7)(6)で答えた時間を選んだ理由を,簡潔に書きなさい。
表1
時刻(時)
3
6
9
12
15
18
21
24
気圧(hPa)
990.5
9878
9865
986.7
988.3
9913
994.0
995.7
気温(℃)
25.0
242
24.5
24.0
244
23.6
22.7
22.9
湿度(%)
87
94
94
96
96
97
96
96
降水量(mm)
0.0
2.5
3.5
3.5
0.5
0.5
0.0
0.0
風向
東北束 東北東
北東
北東
西南西
西
西
西南西
風力
6
5
4
4
3
4
4
3
【CさんとJ先生との会話 2】
Cさん:表Iは、, 気温と飽和水気量の関係を表したも
表I
(1) 気圧は何の重さによって生じるか, 書きなさい。
気温(℃)
飽和水蒸気量(g/m')
のです。
(2) 地表付近における台風の中心部の空気の流れを表した模式図として,最も適切なものを, 次のア
~エから一つ選び, 記号を○で囲みなさい。ただし, →は上昇気流または下降気流, →は水平
方向の空気の流れを示している。
22
194
J先生:気温と飽和水蒸気量との間に、どのような関係
が読み取れますか。
23
20.6
Cさん:気温が上がっていくにつれて, 飽和水蒸気量が
多くなっていきます。つまり、気温が高いほど、
水蒸気を多く含むことができるということで
でく
21.8
下
24
ア
ウ L (エ
25
23.1
等圧線
等圧線
等圧線
等圧線
すね。
26
244
J先生:表Iを使えば,そのときの湿度や空気中に含ま
れている水蒸気量を求めることもできます。
27
258
(8) 図Iのア~エは,違う時期に発生した4つの台風の進路
を示している。Cさんが台風Wについて調べたことの内容
から判断し、台風Wの進路として正しいものを, 図Iのア
~エから一つ選び, 記号を○で囲みなさい。なお, 図の●
は熱帯低気圧から台風に変わった地点,○は台風が温帯低
気圧に変わった地点を示している。
図I
【CさんとJ先生との会話1】
Cさん:台風は, 夏から秋にかけてやってくることが多いですね。
J先生:そうですね。そして, 気圧配置などによって変わりますが, 一般的には, 台風の進路はだ
いたい決まっています。
Cさん:まず、太平洋高気圧のふちに沿うように北上します。
J先生:そのあと, 。東よりに進路を変えることが多いですね。
(3) 台風の進路に影響を与える下線部のの太平洋高気圧は, 夏から秋にかけて勢力が変化する。 どの
ように変化するか, 書きなさい。
(9)表Iの観測データと表Ⅱのデータから, 観測地点の8月
10日の12時の空気1m'中の水蒸気量を求めると、 約21g
であることがわかる。同じ日の明け方3時の空気1m中の
水蒸気量は,これに比べてどうであったか。最も適切なも
のを、次のア~ウから一つ選び, 記号を○で囲みなさい。
(4) 台風の進路を, 下線部©のように東よりに変える風を何というか。 最も適切なものを,次のア~
エから一つ選び, 記号を○で囲みなさい。
ア 季節風
イ 偏西風
ウ 陸風
I 海風
ア 多かった。
ィ 少なかった。
ウ 同じであった。