■64. 生態系のバランス 64分 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。
海岸の岩場には、固着生物を中心とする特有の生
物が生活している。右の図はその一例である。この
中のフジツボ、イガイ,カメノテ,イソギンチャク
および紅藻は固着生物であるが、イボニシ,ヒザラ ヒザラガイ カサガイ
ガイ,カサガイおよびヒトデは岩場を動き回って生
活している。矢印は食物連鎖におけるエネルギーの
流れを表し、ヒトデと各生物を結ぶ線の上の数字は、
ヒトデの食物全体の中で各生物が占める割合(個体
数比)を百分率で示したものである。
問1 この生態系において、ヒトデ,紅藻、カサガイがそれぞれ属する栄養段階はどれか。最も適当
なものを、次の0~0のうちからそれぞれ一つずつ選べ。
0生産者
問2 この生態系の中に適当な広さの実験区を設定し、ヒトデを完全に除去したところ,その後約1
年の間に、生物の構成が大きく変化した。まずイガイとフジッボが著しく数を増した。カメノテと
イボニシは常に散在していたが、イソギンチャクと紅藻は、増えたイガイやフジッボに生活空間を
奪われて、ほとんど姿を消した。その後,食物を失ったヒサザラガイやカサガイもいなくなった。
この野外実験からの推論として、適当でないものはどれか。次の0~Oのうちから二つ選べ。
0 ヒザラガイとカサガイが消滅したのは,天敵がいなくなり増殖したフジッボやイガイに捕食さ
ヒトデ
イボニシ
フジツボ
イガイ カメノテ 小魚
紅築
*プランクトン
O一次消費者
0ニ三次消費者
0分解者
れたためである。
@ イガイとフジッボが増えたのは、両種に集中していたヒトデの捕食がなくなったためである。
0 フジッボとヒザラガイの間には被食者- 捕食者の関係はないが、どちらかの数が急激に増える
と、もう一方に影響響を与える場合がある。
0上位捕食者の除去は、被食者でない生物にも問接的に影響を及ぼしうる。
O 上位捕食者の存在は、生態系の単純化をもたらしている。
【センター試)