まとめ&ドリル
和歌の表現技法
まくらことば
■枕詞 語調を整える。多くは五音で後に続く特定の語を修飾する。
例あしびきの→山・峰・岩
あかねさす→日・紫・君
たき たる
例いはばしる→滝・垂水
例からころも→着る・
例ひさかたの→光・日・天
もののふの→八十・五十
じょことば
序詞ある語句を導くが、後に続く言葉は決まっていない。省略せず訳す。
例あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の
ながながし夜を ひとりかも寝む
「ながながし」を導く。
意味 山鳥のしだれた長い尾のように、長い夜を一人で寝ることであろうか。
かけことば
一つの言葉に、同音の二つ以上の言葉の意味をもたせる。
掛詞
例花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふる ながめせし間に
「ふる」(世の中を生きていく)と「(雨
が)降る」を掛けている。
「長雨」と「眺め」を掛けている。
*次の和歌に使われている枕詞に、線を引きなさい。
ひさかたの 光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ
やそ
もののふの八十をとめらが汲みまがふ 寺井の上の堅香子の花
てら
かたかご
なるほ動画 「短歌 (句切れ・表現技法)」 で解説