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Sさんは、理科の授業でエンドウの種子の形や子葉の色などが、親から子へと伝えられるしくみについて学習し
た。次の実験は、これを調べるためにメンデルが行ったものである。これについて, あとの各問いに答えなざい。
【実験1】
きいばう
相子を丸くする遺伝子をR, しわにする遺伝子をrとして、細胞がRRの遺伝子の組み合わせをもつ
親とrrの遺伝子の組み合わせをもつ親をかけ合わせた。このとき、できた子では種子がすべて丸くなった。
【実験21 実験1でできた子を自家受粉させると、できた孫では丸い種子としわのある種子の数が一定の割台に
なった。
次の図1,Iは、それぞれ実験1,2の遺伝子の組み合わせをモデル化したものである。
図1
(実験1)
図I
(実験2)
親の細胞
親の細胞
子の細胞
いしく
生殖細胞
生殖細胞
の
う
お
Oの
子の細胞
係の受精卵
子の受精卵
(1) 実験1の子の受精卵や細胞は,図1のようにして、種子を丸くする遺伝子としわにする遺伝子を両方もった遺
伝子の組Rrをもっています。
の 親の細胞の2つ組になった遺伝子は,生殖細胞をつくる細胞分裂のとき,1つずつの遺伝子に分かれて生殖
細胞に入ります。このようになる細胞分裂を何といいますか。 その名前を答えなさい。
の 子の細胞の遺伝子の組み合わせはRrですが,すべて丸い種子になりました。このように,2つ組になった
|ぶんれつ
遺伝子がもとになって現れる形や性質のうち, 子に現れるほうの形や性質などの特徴を特に何といいますか。
ちょう。
その名前を答えなさい。
(2) メンデルの実験によって明らかになったいくつかの法則性から、親から子に伝わる生物のもつ形や性質のもと
になるものがあることが示され, これが遺伝子とよばれるようになりました。この遺伝子の本体は何という物質
ですか。物質の名前をアルファベット3文字で答えなさい。
(3) 図Iの表の「く」が, 孫のしわのある種子の受精卵とすると,「き」の受精卵の遺伝子の組み合わせは,どの
ように表せますか。 R, rの記号を使って答えなさい。
(4) 実験2の孫の種子の形で、丸い種子としわのある種子の数の比(丸:しわ)はどのようになりますか。最も簡
単な整数の比で答えなさい。
(5) エンドウの種子の形について, それぞれある遺伝子の組み合わせをもった親を使い、実験1と同様の手順でで
きた子の種子を調べると, 丸い種子:しわのある種子=1:1の数の比になりました。両親の遺伝子の組み合わ
せはどのようであったと考えられますか。両親の遺伝子の組み合わせをそれぞれR, rの記号を使って表しなさ
い。