生する熱のために, 電気エネルギーの一部は失われて
発電所から家庭に電気が送られるとき, 送電線で発
交流(
しまう。そこで, 発電所からは電圧を大きく(電流を
小さく)して電気を送り出し, 熱の発生を小さくして
いる。家庭のコンセントの交流は,送電のとちゅうで
変圧器によって電圧を下げて, 最終的に100 Vまた
5
は200 Vの電圧に変えたものである(図2)。
図1 柱上変圧器
変電所
50万 V.28万V
+15万 V→6万6000 V→6600 V
家庭の電灯線
100 V. 200 V
発電所
50万 V, 28万V
「柱上変圧器
6600 V→100 V, 200 V
送電線
50万 V, 28万V
図2 発電所から家庭までの送電例
交流には,変圧器を用いて電圧を簡単に変え
られるという利点がある。電力の損失の割合
が小さくなるように, 高電圧のままで送電し,
数か所の変電所で段階的に電圧を下げている。
学びを活かして考えよう〈書
プラス
マイナス
家庭のコンセントに, +極, -極の区別がないの
はなぜだろうか。
科学でGO! すごい!大陸
発展
柱上変圧器のしくみ
図1のような, 電柱の上にある箱のような物を見たことがありま
すか。これが変圧器です。 変圧器は鉄しんと巻数の異なる2つのコ
イルからできていて, 巻数の多いコイルに高い電圧の電流を流すと,
巻数の少ないコイルには, それよりも電圧の低い誘導電流が流れま
高圧
コイル
低圧
コイル
す。こうして 恋圧聖で
鉄しん