三次の古文を読んで、問いに答えなさい。
「ちおほね
かたさ
たち
を
筑紫に、なにがしの押領使などいふやうなる者のありけるが、土大根をよろづにいみじき薬とて、朝ごとに二つづつ焼
きて食ひける事、年久しくなりぬ。ある時、館の内に人もなかりける隙をはかりて、敵襲ひ来たりて、かこみ攻めけるに、
館の内に兵二人いで来て、命を惜しまず戦ひて、皆追ひ返してげり。 いと不思議に覚えて、「日ごろここにものし給ふと
も見ぬ人々の、かく戦ひし給ふは、いかなる人ぞ」と問ひければ、「年来たのみて、朝な朝な召しつる土大根らに候」と
つはもの
さふらふ
としごろ
3~
いひて失せにけり。
深く信をいたしぬれば、かかる徳もありけるにこそ。
ちくぜん
ちくご
あふりやう
つちおほね
ちんあつ
・・・だいこん
押領使・・・反乱を鎮圧するための役人
ものし給ふ…いらっしゃる
(注) 筑紫… 築前・筑後の国。いまの福岡県付近
よろづにいみじき薬・・・何にでも効くすばらしい薬
朝な朝な・・・毎朝毎朝 徳神仏の恵み
としごろ
来たのみて・・・長年あなたが信頼して
つれづれぐさ
「徒然草(第六十八段)」
問
いふやうなる」を現代仮名遣いに直しなさい。
問二
~~~~~線1「皆」と同じ内容を表す言葉を、文中から一字で書き抜きなさい。
問三
~~~~~線2「問ひければ」、~~~~~線3「失せにけり」の主語に当たる言葉を、それぞれア〜オから選びなさい。
あふりやう
かたさ
ア 押領使 イ敵
一つはもの
ウかこみ
兵二人
才人
11
たま
ひょ
たま