鑑賞
座席 仏像の表情
<仏像の移り変わり>
仏教は、紀元前6世紀ごろインドで( )によって開かれました。
釈迦の死後は、釈迦の遺骨を納めた塔や釈迦の足形を彫った
うそくせき
らいはい
もの(仏足石)が礼拝の対象でした。釈迦の死後600年も
)
経った紀元前1世紀、ギリシャ彫刻の影響などもあり、(
で初めて釈迦の姿を表す(
)がつくられ、やがて中国や朝鮮
を経て6世紀ごろ日本にもたらされました。救われたいと願う
人々の気持ちが、さまざまな仏像をつくりだしました。
<飛鳥時代から奈良時代>
おもなが
面長から丸みをおびた表情へ
飛鳥時代の仏像は大陸の影響
を受けた面長でしたが、やがて丸
みをおびた顔となり、 やさしさや厳
しさなどの表情が生まれました。
「キオスのコレー」 の
表情と見比べてみよう。
かんのんぼさつりゅうぞう
くだらかんのん
①観音菩薩立像 (百済観音)
いちばくづくり
(一木造/高さ209.2cm)
りゅうじ
飛鳥時代 法隆寺 (奈良県) 国宝
中国・朝鮮の影響が見られる
面長の表情。 彩色が施され、
今でもそのあとがうかがえる。
あしゅらりゅうぞう
かんしつづく
②阿修羅立像 (乾漆造、彩色/15
顔は3つ、手は6本。 仏教を
もとは戦いの神だった。