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Sさんは、理科の授業でエンドウの種子の形や子葉の色などの形質が一定の規則によって親から子に伝わるこ
とについて学習した。 次の実験は、この伝わり方のしくみを確かめるために行ったモデル実験である。
【実験】 図のように、箱A~Fを用意し, 箱A, Cに赤玉を2個ずつ、箱B,Dに白玉を2個ずつ入れる。これ
らを用いて,次の ivivの操作を行う。 ただし、箱からは玉を無作為に取り出し、 どの玉を取り出すことも同様
に確からしいものとする。
箱A、Bから玉を1個ずつ取り出して、箱Eに
入れる。
i 箱C, Dから玉を1個ずつ取り出して、箱Fに
入れる。
箱E, F から玉を1個ずつ取り出して, その玉
この色の組み合わせを記録する。 その後、玉は取り
出した箱E, Fにそれぞれもどす。
iv iiiの操作を多数回繰り返し試行する。
箱A
ME
箱B
00
操作
箱C
[操作]
箱F
組み合わせを記録した後に、玉は
とり出した箱(箱E・箱F) にもどす。
箱D
(1) 実験は, 遺伝子を玉に置きかえてモデル化したものです。 エンドウの種子の形や子葉の色などの形質が, 一定
の法則性をもって親から子に受けつがれ, 子に現れることを19世紀に研究し、 遺伝のしくみを明らかにした人は
だれですか。 その名前を答えなさい。
(2) 遺伝子と形質の現れ方について述べた次の文章中の①,②にあてはまる語を答えなさい。
エンドウの種子の形には 「丸」 と 「しわ」 の形質があり, そのどちらかしか現れない。 このような2つの形質
を①という。エンドウの種子の形で、互いに①をもつ純系の親をかけ合わせてできた子には,すべて
「丸」の形質が現れ, 「しわ」 の形質は現れない。 現れ方が 「しわ」 の形質のようである形質を② という。
(3) 遺伝子は, 実験の箱に2個ずつ玉を入れたように,対の組み合わせになっています。 そして, 遺伝子が親から
子に伝わるときは, 箱Eの2個の玉のように, 箱Aと箱Bから対の片方が1個ずつ渡されます。
かたほう
わた
せいしょくさいぼう
ぶんれつ せんしょくたい
① 対になった遺伝子の片方だけが子に渡されるのは, 生殖細胞ができるときの細胞分裂で染色体の数が半分ず
つに分かれるからです。 このような細胞分裂を何といいますか。 その名前を答えなさい。
② ①の細胞分裂によって, 対になっている遺伝子が別々の生殖細胞に分かれて入ることを何といいますか。 そ
の法則名を答えなさい。
(4) 実験のi, ivのようにして試行を繰り返して得た記録で, 赤玉と白玉が1個ずつの組み合わせが600回だった
とき、この記録において繰り返した試行の全体の回数はおよそ何回だったと考えられますか。 何千何百のように,
百の位までの概数で答えなさい。
がいすう