A 不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
いしかわたくぼく
十五の心
石川啄木
B 白鳥はかな
からずや空の青海のあをにも染まずただよふ
わかやまぼくすい
若山牧水
(コイ)(シオ)
ちちはは
C海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家
やまと
D ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる ひらの雲
佐佐木信綱
E「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあ
たわら
たたかさ
まち
万智
〔注〕 ○不来方のお城=岩手県盛岡市にある盛岡城跡。
しらとり
もりおか
ひと
よさのあきこ
与謝野晶子
ささきのぶつな
3+ 4+
【心情】短歌Bで、作者の心情が表されているのは第何句ですか。
[5点]
句
⑥【句切れ】短歌Cは、何句切れですか。
[5点]
初句切れ
⑨ 【表現技法】短歌C・D・Eに共通して使われている表現技法を
答えなさい。
[5点]
10 【内容理解】次の①~③の鑑賞文は、短歌 A~Eのどれにあては
まりますか。 記号で答えなさい。
[10点×3〕
同音の繰り返しを効果的に使って焦点を絞っていき、最後の
一句を印象づけている。
自分が生まれ育った故郷での日々の思い出を、強い望郷の念
をもってつづっている。
③ 鮮やかな色彩の対比によってうたわれた雄大な自 光景
しきさい