次の文章を読み、あとの各問いに答えなさい。 (177年 千葉県前期
(注)とけ
ある人、時刻を知らんためにとて、自鳴鐘を求めんとするを、その
これをとどめていひけるは、明けくれにかくる世話のみにあらず。
くるひたる折からには、その隙をつひやし、自鳴鐘のために、かへりて
たま
にはとり
Bこと多からん。やめ給へといへば、さあらば庭鳥を飼ふべしとい
それならば
ふに、その妻、又とどめていひけるは、時刻は人のうへにあり。潮の満
干もこれとおなじかるべし。 自鳴鐘、鶏を便りとするは、勤めに怠るも
ののいたすことなり、夫を諌め、つひに鶏をも飼はずなりにき。
《『雲萍雑志』による。)
(注)自鳴鐘= 室町時代に伝えられた、歯車仕掛けで自動的に鐘が鳴っ
て時刻を知らせる時計。
文章中のつひやしを現代仮名づかいに改め、全てひらがなで書
きなさい。
(3点)
(⑥) 文章中のBに入る言葉として最も適当なものを、次のア~エの
うちから一つ選び、その符号を書きなさい。
アを選ぶ
(4点)
イ時を置く
ウをふ
時を得る
{
(
ひま
うんびょうざつし