国語プリント@4
枕草子 清少納言
かわいらしいもの。瓜に描いて
ある幼児の顔。雀の子が、ねずみ
の鳴きまねをして呼ぶと、踊るよ
うにやって来る様子。二、三歳ほ一
どの幼児が、急いてはってくる途一
中に、とても小さいごみがあったの
を目ざとく見つけて、愛らしい指一
てつまんで、大人たち一人一人に
見せている様子はとてもかわいら
しい。髪はあまそぎにしている幼一
女が、目に髪がかかっているのをか
き払わずに、顔を傾けて物などを
見ているのも、かわいらしい。
ニ
うつくしきもの 瓜にかきたるちごの顔。雀の子のね
ず鳴きするにをどり来る。ニつ三つばかりなるちごの、
いそぎて這ひ来る道に、いと小さき摩のありけるを、目|
さとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人
ごとに見せたる、いとうつくし。頭はあまそぎなるちご」
の、目に髪のおほへるを、かきはやらで、うちかたぶき
て物など見たるも、うつくし。
(第百四十五段)
月のいと明かきに、川をわたれば、牛の歩むままに、
月のとても明るい夜に牛車で
水晶などのわれたるやうに、水の散りたるこそをかし
川を渡ると、牛が歩くにつれ、水」
品などが割れたように水が飛び
さエ
2第百四十五段と第二百十六段を読み、作者のものの見方や感じ方について、自分の一
考えを文章にまとめよう。
散るのは趣深いものだ。
(第二百十六段)