5 次のの中の文は、燃料電池自動車の燃料である水素の製造方法について。 授業で丁先生
(静岡)
が示した資料の一部である。 これについて、 下の問いに答えなさい。
「究極のエコカー」とよばれている燃料電池自動車は、水素を燃料にして空気中の酸素と反応さ
せ. 水の電気分解と逆の反応によって電気をつくり, モーターを回転させて走ります。 排出され
るのは水だけです。
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しかし、燃料である水素は,現在のところ, おもに② 化石燃料のメタンから製造され, その際,
二酸化炭素が排出されるので, 「究極のエコカー」とは言えないという考え方もあります。
そこで,再生可能なエネルギー (自然エネルギー) を活用した水素の製造方法が研究されており,
サトウキビなどの植
風力や太陽光のエネルギーで水の電気分解を行って水素を製造する方法や,
③3
物に由来するバイオマスから得たアルコールやメタンで水素を製造する方法も考えられています。
図は,下線部①の実験を行うことができる装置の模式図である。 気体 P
この装置の電極 A, Bにつないだ手回し発電機を同じ向きに回し,
水酸化ナトリウムを溶かした水を電気分解したところ, 気体P
が1m² 気体 Qが2cm 集まった。
(1) 下線部①の化学変化を化学反応式で書け。 また, 気体Pは
何か。その気体の名称を書け。
(2) 一般に, 下線部 ② のように水素を製造する際, 二酸化炭素が排
出されるため, 大気中の二酸化炭素が増加する。 一方, 下線部 ③
の方法では, 大気中の二酸化炭素は新たに増加しないと考えることができる。 下線部 ③ の方法にお
いて 大気中の二酸化炭素が新たに増加しないと考えることができる理由を, 「光合成」, 「二酸化
炭素」という語を用いて, 簡単に書け。
電極 A
気体Q
水酸化ナトリウム
を溶かした水
電極B
手回し
発電機