過ぎ、宮城スタジアム(宮城県利
府町)に雨が落ち始めた。午後5
時2分、涙雨となる。サッカー・
ワールドカップ(W杯) 日韓大会
の決勝トーナメント1回戦で日本
がトルコに0―1で敗れた熱狂し、不完
全燃焼感も味わったあの日からもう、あと
3日で20年になる。今年は日本サッカー界
にとって節目の年と言えるだろう。 低迷打
破のため、1993年に幕を開けたJリー
グは30年目のシーズンを戦っているリー
グの「地域密着」の理念は浸透し、クラブ
は当初の10から5に増えた。地域に根差す
チームがわがまちで戦い、代表が世界に挑
む。「ローカル」と「グローバル」。 特定
チームに人気が集中し、国内で完結してい
プロ野球にも在り方を問うた 東日本大
震災では、ベガルタ仙台が「希望の光」と
して躍進し、地域と共に歩む姿を示した。
本拠地・ユアテックスタジアム仙台のオー
プン試合、前身のプランメル仙台対本田技
研もちょうど2年前、97年6月1日のこと
▼11月にはW杯カタール大会が開幕する。
7大会連続出場の日本は1次リーグでドイ
ツ、スペインと戦う。決戦の地はともに、
ドーハ。 Jリーグ開幕年に起きた「悲劇」
の地を「歓喜」で包めば、日本サッカー界
河北春秋
2002年6月18日、午前10時半
のさらなる節目となる。(2022・6・15)