厚労相、「実質賃金マイナス」認める 数値公
表には消極姿勢 統計不正
2/5(火) 22:38配信
画57 毎日新聞 す
根本匠厚生労働相は5日の衆院予算委員会で、厚生労
働省が公表する 「毎月勤労統計」の不正調査問題で、
「2018年の物価を勘案した実質賃金の伸び率が1て1 1
月のうち9カ月でマイナスになる」との野党の独自試
算について「名目賃金を機械的に消費者物価で割り戻
すという前提の限りではおっしゃる通りだ」と述べ
て、事実上認めた。ただし、政府としての数値公表に
は消極姿勢を示した。
毎月勤労統計では18年1月に調査対象事業所を一部
入れ替えた。厚労省は入れ替わらない事業所のみを抽
出した参考値を名目賃金のみ公表。野党は実質賃金に
ついても、政府による再計算と公表を迫った。しか
し、根本氏は「標本数が小さくなり、誤差が大きくな
ると専門家に課題や問題点を指摘されている。政府が
公表する統計には専門的な検証が必要だ」と述べるに
とどめた。