✨ ベストアンサー ✨
1. 食酢に含まれる溶質の量は、水を加えたところで変わりません。もともとの溶液量10mLに対してa(mol)あるとすると、モル濃度はa/10(mol/mL)になりますが、10倍希釈してa/100 (mol/mL)にしたければ、全体で100mLになるように調整してやればよいです。どうせこのときに水を足すので、こいつに水がついていても問題ないです。
2. メスフラスコで正確な濃度の食酢希釈液を作り、それをホールピペットで正確に体積で量り取ってコニカルビーカーに移したその時点で、もう食酢の中のH⁺の物質量は正確になっています。
もうそこにいくら水を足そうと、H⁺の物質量自体は変わらず、例え水が付いていたとしても、濃度が変わるだけです。食酢の中のH⁺の量が変わるわけではありません。
この理屈から考えたら、ホールピペットに水滴が付くのはまずいこともわかると思います。
図で説明すると写真のようになります。酢酸由来のH⁺のみだと考えると、1価の酸なので、溶質と等量のx/10(mol)のH⁺が反応したことになります。
最終的には、NaOHaqの滴下量からOH⁻の物質量が求めることができるので、これによって求めたOH⁻の物質量と、H⁺の物質量x/10をイコールで結ぶことで、xが求まる(つまり、食酢の濃度が求まる)という流れになります。