化学
高校生

アミノ酸・タンパク質

下の写真についてです。1枚目が問題で2枚目が答えで青マーカー囲まれてる(3)がわかりません。

特に、どのようにして等電点が中性にならないとわかるのか、がわかりません

よろしくお願いします

化学 ユニット |基礎対策 共通テスト対策 高分子化合物 アミノ酸、タンパク質、核酸 THE 鉄則 ・ビウレット反応で2個以上のペプチド結合を検出, キサントプロテイン反応でア ミノ酸中のベンゼン環を検出 ◆DNAは二重らせん構造, RNAは1本のヌクレオチド鎖からなる THE step2鉄則を使って問題を解く 1 次の文章を読んで、下の問 1~3に答えよ。 α-アミノ酸は略号で答えよ。 α-アミノ酸は,一般に右図の構造をもつ。 いくつかのα-アミノ酸の名称 (略号)とRの 構造を下の表に示しておく。 表中の5個のα-アミノ酸からなるペプチドPがあり、アミノ酸の 配列を,左側を N 末端 (H2N-をもつ末端)として, Ai-A2-A3-A4-A5 と表す。 ペプ チドPは次の(1)~(6)の性質をもち、表のR中のNH2とCOOHはペプチド結合に関与しないものとする。 -R 等電点分子量 名称(略号) (1) N 末端に位置するα-アミノ酸(Ai) 6.00 89 を調べると Ala だった。 5.96 117 5.68 105 (2) 加水分解すると異なる5種類の α-アミノ酸が検出された。 5.74 149 2.77 133 (3) 濃硝酸を加えて加熱すると, 黄色 に変化した。 さらに、アンモニア水を 加えて塩基性にすると, 橙黄色に変 9.74 146 5.66 181 チロシン (Tyr) 化した。キサントプロテイン→ベンガン (4) 水酸化ナトリウム水溶液を加えて加熱し、酸を加えて中和したあとに,酢酸鉛(II)水溶液を加えると、黒 色沈殿が生じた。 |アラニン (Ala) バリン (Val) セリン (Ser) メチオニン (Met) アスパラギン酸(Asp) リシン (Lys) - CH3 -CH(CH3 ) 2 -CH₂-OH -(CH2)2-S-CH3 -CH2-COOH - (CH2)4-NH2 |- CH2OH 問3 A2~A5 のα-アミノ酸を答えよ。 A: ( ) As ( Ada - Lys & A³-A4 - As a (5) トリプシンという酵素で分解すると, ジペプチドとトリペプチドに分かれた。その二つのペプチドのそれぞれ の等電点はどちらも中性付近であった。 なお, トリプシンは、ペプチド中の塩基性α-アミノ酸のC側の (-COOH に由来する) ペプチド結合を分解する。 (6) 上記(5) で得られたジペプチドの N 末端に位置する α-アミノ酸の分子量は, C 末端に位置するα-アミノ 酸の分子量よりも小さかった。 問1 (3)の反応の名称を書け。また, (3)から表のどのα-アミノ酸があるとわかるか。 反応(キサントプロテイン) アミノ酸( H-C-NH, COOH 問2 (4)の黒色沈殿の化学式を書け。また, (4)から表のどのα-アミノ酸があるとわかるか。 ・Tyr ) 光殿 (PbS) アミノ酸 (Met) ) A₁ ( ) A5 ( Ala - As-Lyst Au-As
化学 ユニット 9 解答 高分子化合物 アミノ酸, 問1.2(3)の反応はキサントプロテイン反応であり, ベンゼン環をもつ アミノ酸があると見られるので、チロシン (Tyr) の存在がわかる。 なお、 黄色くなるのはベンゼン環がニトロ化されるためである。 (4) の反応は硫黄Sの検出反応である。 アミノ酸中のSがS2 - になり、 酢酸鉛(II)水溶液中のPb2+ と PbSの黒色沈殿を生じる。 反応の結果 から、メチオニン (Met) の存在がわかる。 以上の反応を含め、タンパク質の反応をまとめると次のようになる。 基礎 を確認 タンパク質の反応 ・NaOH と加熱して NH3 発生 N の検出 NaOH と加熱後, CH3COO) 2Pbaq で黒色沈殿 S の検出 (黒色沈殿は PbS) NaOHaq と CuSO4aq で赤紫色: ビウレット反応 ・・・・・・ ペプチド結合 - NH-CO-が2個以上ある ・濃硝酸を加えて加熱すると黄色, さらに NH3aq で橙黄色 : キサントプロテイン反応・・・・・・ベンゼン環をもつ 変性 熱,酸,塩基, 重金属イオンで固まる 問1 反応 : キサントプロテイン反応 問2 沈殿:PbS アミノ酸 : Met アミノ酸 : Tyr 問3 アミノ酸配列の決定は、思考型の問題として入試でもよく出てい る。 (5) トリプシンは、ペプチド中の塩基性α-アミノ酸のC側のペプチド結 合を分解する。 塩基性α-アミノ酸は、 表中ではリシン (Lys) だけである。 左側がN末端だから、リシンのC側 (右側) で分解してジペプチドとト リペプチドができるので, リシンは A2 か A3 である (次の①か②)。 Ala-Lys A3-A4-A5 ② Ala-A2-Lys Ai-A5 ここで分解 ここで分解 ただし、①のようにリシンが A2 だと, ジペプチドが Ala-Lys になるため、 等電点が中性付近にはならない。したがって, A3 が Lys である。 また、 分解で生じたトリペプチド Ala-A2-Lys の等電点が中性付近になるに は、A2は酸性α-アミノ酸でなければならず, アスパラギン酸 (Asp) に 決まる。 ← ニトロベンゼンのように ニトロ化合物は黄色い。 思考型の問題では、詳しく学習 していない物質が扱われること が多い(ここではトリプシン) しかし,必要な事柄は問題文中 に書いてあるから、あわてずに 問題文をよく読むことが大切 ある。 一塩基性アミノ酸であることは R中に−NH2 が存在すること 等電点から判断する。 (5) で得られたジペプチドは, Ai-As である。 (3)(4)より、これらはチ ロシン(Tyr) とメチオニン (Met) のいずれかである。 (6)より分子量 は Ai A5 だから,A が Met, As が Tyr になる。 解答 A2: Asp As: Lys A: Met As: Tyr

回答

まだ回答がありません。

疑問は解決しましたか?