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二十一か条の要求の南満州および東部内蒙古の権益を強化とは、旅順大連の権益を強化という事ですか?

回答

✨ ベストアンサー ✨

正確には少し違うかと思います。
旅順、大連の権益強化は、実は租借期間延長が主な要求内容です。
旅順、大連は日露戦争でロシアから獲得したものですが、そもそもここは中国領ですよね?
つまり、ロシア自身、中国から租借地として旅順、大連に駐屯していたわけです。

従って、日露戦争で獲得した時点で、旅順、大連の租借期間は残り8年でした。これを99年延ばすために"旅順、大連の権益強化"が盛り込まれたのです。

では"南満州、東部内蒙古の権益強化"は何か?
これは、この地域における日本人の居住や営業といった自由に関する要求です(ちなみに、南満州及び東部内蒙古が、後の満州国です)。

旅順、大連は中国に入るための戦略的に重要な港及び橋頭堡ですが、その先が断たれてしまってはスムーズな物資輸送、つまり兵站の維持ができません。そのために南満州鉄道及び安奉鉄道の租借期間延長が盛り込まれていました。
そして、これらの鉄道の沿線上に南満州及び東部内蒙古があるわけです。

さくら

ありがとうございます!!

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