回答

✨ ベストアンサー ✨

どこまでの話を知っているのかわからないので、この言葉わからないとかあれば言ってください。
まず、電池は電解質水溶液に2種類の異なる金属を浸すことでできます。そして、この2つのどちらが正極になるのか、負極になるのかは金属の種類ではなく、この2種類の組み合わせによって決まります。どのように、決まるかというと、それは2つのイオン化傾向の差です。金属のイオン化傾向とは、その金属がどれだけ陽イオンになりやすいか(金属はイオンになるとき必ず陽イオン)、すなわちどれだけ電子を出したがるかということです。銅と亜鉛なら亜鉛の方がイオン化傾向が大きく、陽イオンになりやすい、すなわち電子を出しやすいから負極(電子と電流は向きが逆)になるわけです。そして、自動的にイオン化傾向の小さい方が電子を受けとる正極になります。
よって、問題文の表が意味しているのは、銅とニッケルだとニッケルの方がイオン化傾向が高い、亜鉛とマグネシウムならマグネシウムの方がイオン化傾向が高い、ニッケルとマグネシウムならマグネシウムの方がイオン化傾向が高いということです。ここで、電圧は電子の出しやすさの差だと考えられます。電子を出したがれば出したがるほど、流れる電圧も大きくなります。(難しく言うと、起電力は標準電極電位差になる。)
よって、マグネシウムは変わらず正極の金属だけ変えている下2段の組み合わせだと、実験結果からニッケルの方が亜鉛よりマグネシウムとのイオン化傾向の差が大きいと考えられます。よって、イオン化傾向の順で言うとMg>Zn>Niです。ここで、一番上の段の実験からNi>CuなのでMg>Zn>Ni>Cuだといえます。よって、イオン化傾向の差が最も大きい組み合わせのMgとCuが答えになります。

ブドウくん

ちなみに、高校に入ると、「リッチに(理知に)貸そうかな、まあ当てにすんな、ひどすぎる借金」というゴロあわせでイオン化傾向の順に並べたイオン化列を覚えます。(画像参照、Niはニッケル、Snはスズ、Pbは鉛、Hgは水銀、Ptは白金)これを覚えていたら書かれずともMgとCuの差が大きいとわかります。イオン化列を知れば、どの金属が常温で水に反応するのかや、どの金属の希硫酸に反応するのかなどがわかって便利です。ただ、受験も近いと思うので今無理して覚えなくていいと思いますが、電池はイオン化傾向=陽イオンへのなりやすさ=電子の出しやすさであるというものが関わっているということは覚えとくべきだと思います。

さくら

丁寧にありがとうございます!
イオン化傾向の差が大きいほど、電圧も大きくなるという認識で良いですか?
イオン化傾向、その語呂合わせで習いました。(学校で)
11日が高校入試なのですが、イオン化傾向覚えておいた方が良いですか?

ブドウくん

そうですね。イオン化傾向の差が大きいほど生じる電圧は大きいです。
イオン化傾向を覚えているか覚えていないかだと確実に前者の方がいいに決まってます。しかし、公立入試だと思うので、指導要領外のことは出ないはずで、イオン化傾向が必ず推察できるはずです。亜鉛と銅なら亜鉛の方が大きいことは覚えとかないとダメですし、この電池の仕組みは何が起きるのか説明できないとダメです。それ以外はイオン化傾向の意味は覚えておき、イオン化列は覚えなくていいと思います。もちろん、他の科目が完璧ならば覚えておいてもいいと思います。
受験大変だと思いますが、今までやってきた成果を出せるように頑張ってください。応援してます!

ブドウくん

※Li,K,Ca,Na,...,Cu,Hg,Ag,Pt,Auはイオン化傾向ではなくイオン化列です。

さくら

教科書にイオン化傾向載っていたので、覚えようと思います。
ありがとうございます!

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