なぜなら、得られるのは直線OHだからだ。
「ベクトルAB、ベクトルBC、ベクトルACに垂直」は「平面ABCに垂直」と等価である。
「平面ABCに垂直なベクトルOH」。 明らかに、点Hでの解は直線になることが予測できる。
グラフを見てみよう。 直線OH上で、任意の点H'をとり、その結果得られるベクトルOH'は、ベクトルAB、ベクトルBC、ベクトルACに垂直である。
方程式からx=y=zを解くことができる。
これは点(0,0,0)を通り、方向ベクトル(1,1,1,)を持つ直線である。
幾何学的観察でも代数的解法でも、結果が直線であることが確認できる。
平面ABC上にある点Hは、このステップだけでは当然得られない。
続けて
直線OHは平面ABCに垂直である。
つまり、直線OHの方向ベクトル=平面ABCの法線ベクトル=(1,1,1)
平面ABC上の点Aと法線ベクトル(1,1,1)を用いて平面ABCの方程式を求めよ。
(x-5)+(y-0)+(z-1)=0
x+y+z=6
直線OHと平面ABCの交点Hを求めよ。
x=y=z
x+y+z=6
連立方程式を解け。
x=2,y=2,z=2を得る。
H(2,2,2)
P.S
この本の解答はベクトルOHをベクトルOAとベクトルAHに分解している。
ベクトルAHは平面上にあり、ベクトルABとベクトルACからなる。
これにより、点Hは平面ABC上にあることが保証される。
未知数s,tが2つあるので、この問題を解くには2つの方程式が必要である。 そのために「ベクトルの垂直関係」を2回利用する。
この問題を解くより簡単な方法は、外積を直接解いて平面ABCの法線ベクトルを求めることである。
しかし、外積について習ったことがあるかどうかわからない。