思考
239. 気体の溶解度 1.0×105Paにおいて、酸素、窒素は0℃の水1Lにそれぞれ49mL,
24mL溶ける。 空気における酸素と窒素の体積比を1:4として,次の各問いに答えよ。
(1) 0℃で, 1.0×105 Paの酸素に接している水1Lに溶ける酸素の質量は何gか。
(2) 0℃, 1.0×105 Paのもとで, 1Lの水に空気を接触させておいたとき, 溶けこむ室
素の質量は何gか。
(3) 0℃, 1.0×105Paのもとで, 1Lの水に空気を接触させておいたとき, 溶けている
酸素の体積を0℃, 1.0×105Paに換算して表すと, 何mL になるか。
(4) 水に溶存している気体を追い出すのに, 最も効果的な方法を次のうちから選べ。
(ア) かくはんする (イ) 冷却する (ウ) 冷却して圧力を上げる
(エ)加熱して圧力を下げる
(オ) 加熱して圧力を上げる
一定量の液体に溶解する気体の体積
Check
溶解している気体の物質量は,その気体の圧力に比例するが, 溶解
している量を,気体を溶かしたときの圧力における体積に換算して
示すと、 圧力の変化に関係なく一定になる。
239. 気体の溶解度
解答 (1) 7.0×10-2g (2) 2.4×10-2g (3) 9.8mL (4) (エ)
解説 (10℃,1.0×10Pa において,気体 1mol の体積は 22.4L
(22.4×10mL) なので, 0℃, 1.0×10Pa において,水1Lに溶ける
酸素の物質量は 49/ (22.4× 109) mol である。酸素 O2 のモル質量は 32
g/mol なので,水1Lに溶けている酸素の質量は,次のようになる。
49
32g/mol×
mol = 7.0×10-2g
22.4×103
....
「
(2) 窒素の分圧は,全圧×モル分率で求められ,同温・同圧では,物質
量の比=体積の比なので, モル分率=体積分率となり,窒素の分圧=
全圧×体積分率と表される。 空気は酸素と窒素が体積比1:4で混合し
た気体なので、 0℃, 1.0×105Paにおける空気中の窒素の分圧は,
窒素の分圧=1.0×105 Pax. -=1.0×105x- Pa
一方,0℃, 1.0×105Pa において,水1Lに溶ける窒素は 24mL であり,
その物質量は 24/ (22.4×103) mol となる。 ヘンリーの法則から、溶解す
る気体の物質量は, その気体の分圧に比例するので, 窒素の物質量は,
24
1.0×105 Pax (4/5) 24
1.0×105 Pa
molx.
22.4×103
22.4×103
4
1+4
窒素 N2 のモル質量は28g/mol なので,
24
4
28g/mol×
×
- mol = 2.4×10-2g
22.4×103 5
(3) (2) と同様にして、酸素の分圧を求めると
340
酸素の分圧=1.0×105 Pa×
-=1.0×105×Pa
1+4
0℃, 1.0×105Paにおいて, 水1Lに溶ける酸素の物質量は, (1)から,
49/ (22.4×103) mol である。 溶解する気体の物質量は、その気体の分圧
に比例するので、酸素の物質量は,
49
mol x
22.4×103
1.0×105 Pa
これを0℃, 1.0×105Paの体積に換算すると,
1.0×105 Pax (1/5)
49 1
0x1/mol
4
X
×/12/31
-mol=9.8mL
49
22.4×1035
1
×
mol
mol
22.4×103mL/mol×
22.4×1031
(4) 気体の溶解度は,圧力に比例して大きくなり,また,温度が高くな
ると小さくなる。 したがって, 低圧にして, 加熱するとよい。
①
る名
合を
⑴はN2がない時のことを考えているってことですか?