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これは「必要である」という言葉が非常に重要です
ゆっくり読んで、よく咀嚼してください

求める条件は2ⁿ+3ⁿ<10¹⁰<2ⁿ⁺¹+3ⁿ⁺¹……★ですが、
ここから直接nを求めるのは難しいです
なぜなら、指数のnや10を下ろすために
logをとりたいところですが、
左辺や右辺が和になっていて、
logをとっても簡単にならないからです
(log(2ⁿ+3ⁿ)=log2ⁿ+log3ⁿではない)

そこで、いったん★を3ⁿ<10¹⁰<2×3ⁿ⁺¹……②とします
この形ならlogをとることでnを求めにいけるからです

ここで肝心なのが★と②は同値ではないということです
同値なら★⇔②で、②の解nが出れば、
その解は★の解でもあります
しかし、★と②は同値ではありません
②は★の必要条件です
(★⇒②だが、★←②ではない。一方通行である)
よって、②の解が出ても、
その解が★の解かどうか(②から★に戻れるか)を
別途確かめることになります
(これが最後の十分性の確認)

で、本題ですが、★から②になぜいけるかですが、
★の範囲より②の範囲が広いからです
たとえばxが「2<x<3」であるとき「1<x<4」です
(xが2から3の数なら、1から4の数ともいえる)
これと同様にnが★を満たすなら②を満たします

「2<x<3」の左端2より「1<x<4」の左端1の方が小さく
「2<x<3」の右端3より「1<x<4」の右端4の方が大きい
ことに注意してください
「2<x<3」より「1<x<4」のほうが広がっている証拠です

同様に、
★の左端2ⁿ+3ⁿより②の左端2ⁿのほうが小さい、
★の右端2ⁿ⁺¹+3ⁿ⁺¹より2の右端2×3ⁿ⁺¹のほうが大きい
ことに注意してください

らむ

大変詳しく説明していただきありがとうございます。
よく理解できました。一つ質問があるのですが、写真のように数の一つ一つにlogをとれないのはなぜでしょうか?

logにそんな性質がないからです

logMN=logM+logNはあるが
log(M+N)=……はない

公式などを学ぶときは、
できるはずなのになぜできないか、というより
できないことを前提として、
なぜできるかを理解するのが基本かと思います

数学では成り立って当たり前のことは多くないと思います

らむ

わかりました。ありがとうございます!

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