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水の電離は、H₂O ⇄H+＋OH- です。ここに、HCl(水溶液に溶かすので、H＋とClーの状態です。)これを入れると、一見H＋が多くなるので、反応はルシャトリエの原理より左に進むと見えてしまいますが、実際はそうではなく、OHーとH＋が反応してH₂Oができます。HClを加えたから、中和反応が起こったと考えてくれればよいです。
すると、平衡は水分子が増えたので、ルシャトリエの原理から、右に移動するはずです。
ルシャトリエの原理は難しいと思われがちですが、起こった変化に反対する反応が起こると知っていれば簡単です。友達はケンカしても仲直りするようになるように、起こった反応にはそれを和らげる反応が起こるのです。また、その和らげる反応は和らげるだけの反応であり、変化をこすことはありません。(友達とは仲直りできても、なにか心の中で友達に思うことがあるという状態です。)状態を一定に保とうとするために平衡が動く(こんかいはH₂Oが多くなったので、減らす方向に平衡が動く)ということです。
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