まず、cosθ、sinθ、tanθの定義は大丈夫でしょうか.
図のように原点中心の単位円(半径1の円)を考えます.ここで、以下を頭に入れて下さい.
★超★重★要★
単位円周上に点Pをx軸と正の向きに成す角がθのとき、点Pの座標が(cosθ,sinθ)で、直線OPの傾きがtanθ.(定義)
例えば、θ=90°のとき、x軸と正の向きに成す角が90°となる単位円周上の点は図の赤い点です.
上の定義からcos90°,sin90°はそれぞれ赤い点のx座標、y座標になるので
cos90°=0、sin90°=1が分かりますね.一方で、原点と赤い点を結ぶ直線の傾きは定義出来ません.よってtan90°(tan(π/2))も定義出来ません(同様にtan270°(tan(3/2)π)も定義不可).
tanθ≧-√3を満たすθの範囲はどうなるか、つまり直線OPの傾きが-√3より大きくなるとき点Pはどの範囲にいるのか、というのを考えます.
θ=2/3π、5/3πのとき、OPの傾きは-√3です.図の黒い部分で塗られているところでは、どこをとっても直線OPの傾きが-√3以上になるのが分かると思います.上の定義からこの斜線部分における単位円周上の点とx軸と正の向きに成す角の範囲が求めるθの範囲です.
因みに、θ=π/2、(3/2)πでは先述の通り、定義出来ないので範囲から除外します.