化学
高校生
解決済み

電子親和力が大きいと陰イオンになりやすいのはなぜですか?

回答

✨ ベストアンサー ✨

まず前提として、原子を構成する電子は、−の電荷を持っているため、+の電荷を持つ原子核と引き合っています。
原子核と電子は引き合っているため、原子から電子だけを引き剥がそうとしたら、いくらかのエネルギーが必要となります。電子を引き剥がせたら原子はイオン化するので、電子を引き剥がすために必要なエネルギーをイオン化エネルギーといいます。
電子親和力とは、イオン化エネルギーとは反対の意味を持ちます。原子を引き剥がすときにエネルギーを使ったということは、逆に原子に電子を結合させると、エネルギーが発生するということです。電子を結合させたときに発生するエネルギーを電子親和力といいます。
原子は、電子を捨てる、または受け取ることで、最外殻電子の数を8個ちょうどに合わせて、安定化しようとします。基本的に、電子を捨てた方が安定化しやすい(最外殻電子が8個になりやすい)原子はイオン化エネルギーが大きく、電子を受け取った方が安定化しやすい原子は電子親和力が大きいです。
前提が長くなりましたが、ぶっちゃけて言えば、この世の物質は、それぞれがこの世に存在するために必要な一定のエネルギーを持っています。他の物質と結合することで、それぞれが持っていたエネルギーを少し放出し、より少ないエネルギーでこの世に存在することができます。この世の物質は、結合、分離するなどして、より少ないエネルギーで存在することを優先します。電子親和力が大きい原子は、電子と結合することで、より多くのエネルギーを排出して、より少ないエネルギーで存在することができます。なので、電子親和力が小さい原子よりも、大きい原子の方が電子と結合して陰イオンになりやすいです。

ひかり

長文、ありがとうございます。
おそらく、理解できたと思います。
あとすみません、17行目らへんの「イオン化エネルギーが大きく」ってところって「小さく」じゃないんですか?

すみません、間違えました。電子を捨てた方が安定化しやすい原子はイオン化エネルギーが(小さく)、でした。

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