血液凝固の話ですね。怪我などで出血した際にかさぶた(血餅)を作るまでの流れです。
まず、血中にはカルシウムイオンとプロトロンビンとフィブリノーゲンという物質が含まれています。
出血した際、
① まず、カルシウムイオンや血小板因子、トロンボプラスチンがプロトロンビンに作用することでプロトロンビンがトロンビンに変化します。
② 次に①でのトロンビンがフィブリノーゲンに作用することでフィブリノーゲンがフィブリンに変化します。このフィブリンが血餅(かさぶた)です。
この一連の反応を血液凝固といいます。
下にある文について…
医療現場では輸血に多くの血液を使用します。
その際、献血による血液が固まってしまっては輸血ができなくなってしまいます。なので、献血の血液が固まらないように保存しておかなければなりません。
その方法の一例として血液にクエン酸ナトリウムを加えることで血液中のカルシウムイオンを除去し、プロトロンビンがトロンビンに変化するのを防いでいます。プロトロンビンがトロンビンに変化しなければ、フィブリノーゲンがフィブリンに変化せず、血餅ができないから血液凝固がおこらないわけですね。