検非違使の忠明がいた。若い時、清水の橋殿で京童部と喧嘩をした。京童部が刀を抜いて忠明を殺そうとしたので忠明も刀を抜いて御堂の方に逃げると東の端に京童部がたくさん立っていた。その方向に逃げれなくて蔀を脇に挟んで前の谷に飛び降りると風が吹いてきてゆっくりと落ちていった。(無事)そこから逃げた。京童部は驚きあきれながら見ていた。
忠明は京童部が刀を抜いて立ち向かってくる時、御堂の方へ「観音様、助けてください」とお願いしたからそのおかげだと思った。忠明が語っているのを聞きついでこのように伝えている。
100字では無理でしたが、何となくなら理解できると思います。
