✨ ベストアンサー ✨
もしも「言ふなり」であれば、
「言うそうだ・ようだ」という解釈もできるでしょう。
しかし「〜ならん」という形の時点で、伝聞・推定の解釈は捨てるべきです。文法書の活用表にも、伝聞・推定の未然形は記載されていないと思いますので、確認してみてください。
実際、該当箇所の主語は「いづこなる者」という三人称主語なので、「ん」は推量だとわかります。
現代語でも「言うそうだろう・言うようだろう」が不適切であるように、古語でも、伝聞+推量もしくは推定+推量は不適切です。
ちなみに、全体を現代語に直訳すると
イ・断定→「どこにいる者がこのようなことを言うのだろう」
ウ・伝聞推定→「どこにいる者がこのようなことを言うそうだろう」
となり、やはりイが適当です。
Yahoo知恵袋で同様の質問がいくつかなされていました。こちらのベストアンサーがわかりやすいです。一応リンクも貼っておきます(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14307976064)。
反応が遅くなり申し訳ございません
分かりやすい説明に加えてリンクまで貼っていただいたおかげで疑問が綺麗に晴れました。本当にありがとうございます
「なら」が助動詞「む」についているため 未然形になっている…
推定+推量は意味がおかしくなる…ことは盲点でした
これからもし「言ふ」+なり が出たとして、
音声動詞だからと言って浅はかに伝聞・推定を選ばないようにします。
きちんと活用形等を見て適切な訳になるよう考えます
本当にありがとうございました