「ず」の活用表
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令系
(ず) ず ず ぬ ね ☓
ざら ざり ☓ ざる ざれ ざれ
となります~!
・「ず(ざら)」はラ変型に活用する
・1列目の「ず」は変化しない形
・2列目の「ざら」は「ず」+「あり」が約まってできた活用形であり、"助動詞"が下に続く場合
に使われます!
なので、活用表をもとにすると...
①〜あら(ざる)べし。(已然形)
⇨「べし」が推量の意味を含む"助動詞"であり、ラ変型の活用語には"連体形"に対して接続します!
なので、
助動詞→「ざら」行 連体形接続→「ざる」✨
②〜、行か(ず)なりにけり。
⇨「なり」に注目します!👀
この場合の「なり」は、「なる」という動詞の連用形であり、四段活用です。(なる+ず=なら(a段)ず)
そして、未然形に接続する「ず」という助動詞は、"後ろが動詞の場合"は、
文が一旦区切られると考え、"終止形"となります!✨
(文構造的には「心憂がりて、行かず」で意味としては完結しているので終止形となります~)
③〜、などか賜はせ(ざら)む。
⇨直後の「む」は推量の意味を含む"助動詞"であり、「む」は"未然形"に対して接続します!
なので、
助動詞→「ざら」行 未然形接続→「ざら」✨
④〜分を知ら(ざれ)ば病を浮く
⇨直後の「ば」に注目します!👀
助動詞の直後に「ば」がある場合、多くは
「已然形+ば」という形になります。(訳:〜ので、〜ところ)
なので、
已然形→「ざれ」✨
(「ざら」行になる理由として、強調する為に作者が意図的にそうした可能性があります。「ね」でも間違いではありませんが、文章の内容的に「教訓」としての意味を持つため「強調」の働きをしている「ざら」行を用いた可能性があります🙇)
⑤〜とも見え(ざり)つれども、
⇨直後の「つれ」が、「つ」という完了の意味を含む"助動詞"の已然形であり、
「つれ」の直前は"活用語の連用形"が接続するので、
助動詞→「ざら」行 連用形接続→「ざり」✨
⑥御船海の底に入ら(ず)は、〜
⇨直前の「入ら」は「入る」という動詞の未然形であり、四段活用です。(入る+ず=入ら(a段)ず)
この文の訳し方は「もし〜ならば」であり、その訳し方をする場合は「未然形+ば」
なので、
未然形→ず✨
わーん誤字していたことに今気づきました~!💦(* > <)⁾⁾すみません!
「未然形+は」の場合
⇨未然形+ばと同じ「仮定」と「対比・強調」両方の意味を含んでいます!
今回の例文は、「(もし)海の底に沈まなければ、雷が落ちてくるだろう」(おそらく!)という訳になるので、
「未然形+は」の形に当たる「ず(未)」が正解となります!✨
対比・強調となる場合は「行かはよかりしものを...(行けばよかったものを...)」などと言う文・訳し方になります!🙏
⑥についてですが、「未然形➕は」でも「未然形+ば」と同じ意味なのですか?