✨ ベストアンサー ✨
■H₂SO₄ → 2H⁺ + SO₄²⁻ について
まず、大前提として、H₂SO₄は「硫酸」という物質の化学式です。
そして、黄色マーカーの部分は、硫酸を水に溶かすとどうなるかを表しています。
水に溶かすと、電離という現象が起こり、
H₂SO₄は、2H⁺とSO₄²⁻
に分かれます。
このとき、
「H₂SO₄という物質の中に、H⁺が2つある」
ということを表すために、2H⁺と書いています。
■Ca(OH)₂ → Ca²⁺ + 2OH⁻ について
次に、Ca(OH)₂は、「水酸化カルシウム」という物質の化学式です。
これも、水に溶かすと電離して、Ca²⁺と2OH⁻に分かれます。
このとき、
Ca(OH)₂の中に、OH⁻が2つあることを表すために、2OH⁻と書いています。
そして、Ca(OH)₂は、Caが1つ、Oが2つ、Hが2つでできている物質です。
なので、Caが2つあるわけではないので、Caの左側に2をつける必要はありません。
■ローマ字の左側につくのか、右上につくのか
最後に、ローマ字の左側につくのか、右上につくのかについて解説します。
まず、左側につく数字は、
「その物質がいくつあるか」
を表します。
今回の例で言うと、
2H⁺は、H⁺が2つ
2OH⁻は、OH⁻が2つ
あることを表しています。
次に、右肩につく数字は、
「その物質がどんな電気の性質を持っているか」
を表します。
H⁺は、+の電気を1つ持っている
Ca²⁺は、+の電気を2つ持っている
OH⁻は、-の電気を1つ持っている
SO₄²⁻は、-の電気を2つ持っている
ということを表しています。
■まとめ
ややこしかったかもしれませんが、今回の例をまとめます。
H₂SO₄ → 2H⁺ + SO₄²⁻
Ca(OH)₂ → Ca²⁺ + 2OH⁻
・左側の2は、H⁺やOH⁻が2つあることを表している
・右上の2は、Ca²⁺やSO₄²⁻がどんな電気の性質を持っているかを表している
ありがとうございます!