化学
高校生
解決済み

(1)ではAgClとAg2CrO4の溶解度積が与えられてない状態ですが、どうして先に生じた沈殿AがAgClと分かるんでしょうか?

182. 〈塩化物イオンの定量〉 塩化物イオンの定量には,硝酸銀水溶液を使用した滴定が利用されている。 (実験操作) 海水に純水を加えて10倍に希釈した。 この溶液10.00mLをホールピペッ
102 12 無機物質の性質・反応 トを使ってコニカルビーカーにとり, 指示薬としてクロム酸カリウム水溶液を適量加 えた。この溶液に, ビュレットを使って 0.0200mol/L 硝酸銀水溶液を滴下すると沈殿 Aが生じ, 30.80mL を加えたところで沈殿Bが生じたので滴定の終点とした。 (1)沈殿Aおよび沈殿Bの化学式および色を記せ。 (2)この滴定は pH 6.5~10.5 で実施する。このpH の範囲外で滴定を行ったときに生 じる問題点を, (a) と (b)の場合について, それぞれ (ア)~(カ)から選べ。 (a) pH が 6.5より小さい場合 (b) pHが10.5より大きい場合 (ア) Cr3+ の生成 (イ) 沈殿Aの溶解 (ウ) Cr2O72の生成 (エ) [Ag(NH3)2] + の生成 (オ) Ag2Oの沈殿 (カ) Ag の生成 (3)沈殿Aと沈殿Bの溶解度積をそれぞれ1.8×10-1 (mol/L)2, 2.0×10-12 (mol/L)3 とし,終点におけるクロム酸カリウムの濃度は 0.0050mol/L とする。 終点直前の溶 液に残存する塩化物イオンの濃度を有効数字2桁で求めよ。 (4) 海水中の塩化物イオンのすべてがNaCl (式量 58.5) 由来のものであるとする。 この 海水中の NaCl の質量パーセント濃度を有効数字2桁で求めよ。 なお,海水の密度は 1.0g/mL, 塩化物イオンの他に銀イオンと沈殿を生成する物質は溶けていないものと し 沈殿Bの生成に要した硝酸銀水溶液の量は無視できるものとする。 〔14 静岡大 改, 14 星薬大 改]
182 (1) (A) AgCl, 白色 (2) (a) (b) (B) Ag2CrO4, 赤褐色 (3) 9.0×10 mol/L (4) 3.6% 解説 (2) (a) 酸性が強いと, CrO が Cr2O7に変化し, 指示薬の役 割ができない。 (b) 塩基性が強いと, Ag+ が Ag2O に変化し、滴下し た Ag+ が CI との反応以外に使われてしまう。 (3)Aについて, [Ag+] [Cl-] =1.8×10-10 (mol/L)2 Bについて, [Ag+]2 [CrO4^-]=2.0×10-12 (mol/L)3 [CrO4^-] =0.0050mol/Lのとき, ②より, [Ag+]=v 2.0×10-12 0.0050 =2.0×10-(mol/L) ① ② この [Ag+] の値と①より, 1.8×10 -10 [Cl-]= ※⑥ =9.0×10(mol/L) 2.0×10-5=9.0×10 (mol/L)

回答

✨ ベストアンサー ✨

この問題は、2大学の問題を合体し、作り変えたため、長い文章の一部を削っている。

モール法が理解されていたら、最初に塩化銀が沈殿し、指示薬?としてクロム酸銀を入れることはわかるが、(3)で溶解度積が出ているが、(1)の段階では出ていないから、この文章だけでは、確かに、銀から沈殿は分からないかも。

2014静岡大には以下の文章が入っていたが、この問題(重問?)からは削除されている。ここを読むと先に塩化銀沈殿と分かるね。

以下追加資料
しかしながら、試料水に硝酸銀水溶液を滴下して沈殿Aを生成させていったとき、これ以上沈殿Aが生成しないという判断、すなわち滴定の終点の判断が難しい。そこで、クロム酸カリウム水溶液をあらかじめ試料水に添加しておく方法がある。この方法を利用して滴定を行うと、塩化物イオンが沈殿Aとして沈殿しきった後に、クロム酸イオンが沈殿Aとは異なる色の沈殿Bを生成するので、この時点をもって滴定の終点とする。

とあるから🙇

ve

そういうことだったんですね!ありがとうございます!

それにしても、こつぶさんってこんなことまでご存知なんですね...!!
いつもありがとうございます🙇‍♀️

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