打消の助動詞「ず」は、
未然形→(ず)、ざら
連用形→ず、ざり
終止形→ず
連体形→ぬ、ざる
已然形→ね、ざれ
命令形→ざれ
と特殊型で活用する未然形接続の助動詞です。
文法的意味は、打消「~ない」だけです。
①は、文末にくる「ず」なので終止形にします。「月を見ない」と訳ができます。
②は、下に「人」という体言があるので、「ず」を連体形にします。「ず」の連体形は「ぬ」と「ざる」があります。
「ざる」は主に、下に助動詞が続く場合に使うので、今回は「ぬ」を入れます。「月を見ない人」と訳ができます。