✨ ベストアンサー ✨
そもそも反応熱とエンタルピー変化の符号が逆なんです。例えば財布から1000円を取り出して友だちにあげたら、財布からは1000円が減って、友だちは1000円を受け取ります。このとき、自分の財布に注目すればお金は減少します。財布から減ったお金-1000円は、反応系でどれだけエネルギーが変化したかに相当します。これをエンタルピー変化と言います。
一方で、財布から出ていったお金110円は消えたわけではなく、友だちに渡しています。友だちにどれだけお金をあげたかは、外部に対してどれだけ熱を与えたのかに相当し、これを反応熱と言っています。
反応熱は系から外界に熱を与えた量を正としていますが、当然外界に熱をあげればあげるほど、系のエネルギーは減少するので、エンタルピーは減少、つまり負になります。
要するに、熱化学方程式の読み方は
CとO₂だったものが、CO₂と394KJの熱に変わったよ。
(財布の中の3000円が、2000円と友だちにあげた1000円になった)
エンタルピー変化の読み方は
CとO₂だったものが、CO₂に変わったよ。このとき、反応系のエネルギーは394KJ下がったよ
(財布の中の3000円が、2000円に変わって、このとき1000円減少した)
です。普通は反応系にしか興味ないのでこっちが自然です。
昔は熱化学方程式で教わっていたので、大学に入って急にエンタルピーとかいう謎の概念が出てきて、符号が逆になり混乱が起きていました。今はちゃんとエンタルピー変化で教わるので、こっちで理解すればいいと思います。
回答を踏まえて画像をよく見直してみたら、左辺の“エンタルピー”と右辺の生成物の“エンタルピー”と数字の“熱量”でした!そもそも基準が違うから符号も逆になってしまったのですね。
回答ありがとうございました!