数学
高校生
解決済み

数学Iの十分条件と必要条件の違いがよく分かりません。めちゃくちゃ噛み砕いて説明お願いします。

必要条件と十分条件

回答

✨ ベストアンサー ✨

簡単に まとめてみました。

十分条件も必要条件も「○○ならば○○」という形の主張(命題といいます)
に対して使われる言葉です。

例として
 x = 2 ならば 3x = 6
という主張を考えてみます。

ここで、ゴールを決めておくと、分かりやすいと思います。
ゴールとは、最終的に言いたいことです。
今回の例だと「3x = 6」がゴールです。

■十分条件

もし、x = 2 であればゴールに辿り着けるか どうかを考えます。
2 を 3 倍すると絶対に 6 になるので、辿り着けますよね。

つまり、
x = 2 であれば、必ずゴールに辿り着ける
→ ゴールに辿り着くには、x = 2 が言えるだけで『十分』である(他の条件は要らない)
→ x = 2 はゴールに辿り着くための十分条件である
→ x = 2 は 3x = 6 であるための十分条件である
という感じです。

十分条件でない例としては x > 0 などがあります。
x が正だからといって、3 倍して 6 になるかどうかは分かりませんよね。
x > 0 という条件だけでは全く十分ではありません。

■必要条件

今度は逆に、既にゴールに辿り着いている状況を考えます。
つまり、3x = 6 は成り立っていますが、x が何なのかは分かってません。
そこから、x = 2 だと言えるでしょうか?

言えますよね。
両辺を 3 でわれば、x = 2 になりますし、
2 以外で、3 倍して 6 になる数はありませんから。

つまり、
ゴールに辿り着いたのであれば、x = 2 だと絶対に言える
→ ゴールに辿り着くためには、x = 2 が成り立つ『必要』がある(他の選択肢はない)
→ x = 2 は、ゴールに辿り着くための必要条件である
→ x = 2 は、3x = 6 であるための必要条件である
という感じです。

必要条件でない例としては、x^2 = 4 がゴールのときの
x = 2 が挙げられます。
x^2 = 4 だったからと言って、必ずしも x = 2 である必要はありませんよね。
x = -2 でも いいわけですから。(他の選択肢がある)

ちなみに、「x = 2 ならば 3x = 6」という主張では
x = 2 は十分条件であり必要条件でもあったので
必要十分条件といいます。

■十分条件と必要条件の本当の使われ方

実は、教科書に書かれているのとは
違うニュアンスで使われることが多いです。
それも分かりにくい原因の 1 つ。

十分条件は「その条件だけでゴールに辿り着ける」という意味ですが
「他にも十分条件があるかも」という意味で よく使われます。

「x = 2 は十分条件である」と言った場合、x = 2 だけでゴールに行けるが
「他の十分条件については分かっていない」というニュアンスです。

必要条件は「ゴールに辿り着くために絶対に必要である」という意味ですが
「他にも必要条件があるかも」という意味で よく使われます。

「x > 0 は必要条件である」と言った場合、x > 0 は絶対に成り立つ必要がありますが
「他の必要条件については分かっていない」というニュアンスです。

十分条件と必要条件は ざっくりしていて 凄く分かりにくいのですが
証明などの論理の基本になるので、がんばってください。

もし不明な点があればコメントください。
分かる範囲で答えますので。

evekiyoneko

ありがとうございます!
学校とは比べ物にならないぐらい分かりやすいです!

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