3 炭酸水素ナトリウムに関する, 次の実験を行った。 これをもとに,以下の各問に答えなさい。
[実験] 図のような装置で、 炭酸水素ナトリウム
2.0gを乾いた試験管に入れて, ガスバー
ナーで加熱したところ, ① 気体が発生し,
石灰水が白くにごった。 また, 気体の発生
が終わるまで加熱を続けた後、 ガラス管を
石灰水からぬき, 火を消した。 このとき
の試験管の口に液体がついており, 加熱し
た試験管の中には白色の粉末が残った。
この粉末を取り出し, 十分に乾燥させて質
炭酸水素ナトリウム
石灰水
量を測定したところ, 1.3gであった。
問1 炭酸水素ナトリウムを加熱したときのように, 1種類の物質が2種類以上の別の物質に
分かれることを何というか、書きなさい。 また、この反応と同じ化学変化が起きるものを
次のア~エから1つ選び, その符号を書きなさい。
ア 銅を加熱する。
イ 酸化銀を加熱する。
ウ 鉄と硫黄を混合し, 加熱する。
エ酸化銅と炭素を混合し, 加熱する。
問2 図の実験装置のように、 炭酸水素ナトリウムを加熱するときは,試験管の口を底より少
し下げる必要がある。 この理由を書きなさい。
問3 下線部①について, この結果から発生した気体は何であると判断できるか, その気体の化
学式を書きなさい。
問4 次の文は、下線部②の液体が何かを確認する操作をまとめたものである。 文中の()に
はあてはまる試験紙の名称を, (い)には下のア~エのいずれか1つの符号をそれぞれ書き,
文を完成させなさい。
の色が (い)になったことから, 発生した気体が水であるとわかった。
ア 赤色から青色
赤色から緑色 ウ 青色から緑色
青色から赤色
問5 下線部③について, 炭酸水素ナトリウムと加熱後にできた白色の粉末をそれぞれ水に溶
かしてフェノールフタレイン液を加え,そのときの様子を比較した。 加熱後にできた白色
の粉末を溶かしたときの特徴について述べたものはどれか,次のア~エから最も適切なものを
1つ選び, その符号を書きなさい。
ア 炭酸水素ナトリウムよりも水に溶けにくく、濃い赤色に変色した。
イ炭酸水素ナトリウムよりも水に溶けにくく, うすい赤色に変色した。
ウ炭酸水素ナトリウムよりも水に溶けやすく, 濃い赤色に変色した。
エ炭酸水素ナトリウムよりも水に溶けやすく, うすい赤色に変色した。
問6 この実験の後、 炭酸水素ナトリウムを4.0gに変えて, 実験と同様の操作を行ったが,
気体の発生が終わる前に加熱をやめた。 試験管に残った物質を十分に乾燥させて質量を測
定したところ, 3.2gであった。 このとき, 反応せずに残っている炭酸水素ナトリウムの
質量は何gか,求めなさい。 ただし, 小数第2位を四捨五入すること。