Question

依央

1,2枚目が問題、3枚目が解答です。
赤下線部の比がなぜ4:1:1:4ではなく、1:4:4:1になるのかがわかりません。
どこでAとb(aとB)が連鎖しているとわかるのでしょうか？

圏 102. 次の文章を読み、以下の各問いに答えよ。
哺乳類であるラットでは,常染色体上のすべての遺伝子座において同一の対立遺伝
子をもっている近交系(純系) のラットをつくりだすことができる。
ある近交系ラット (S) では, 肝臓への銅の異常な蓄積が雌雄の区別なく見られる。 ま
た,Sの毛色は黒色であった。このような銅の異常蓄積を引き起こす病気の遺伝子(注)
を解析するため, Sの雄を, 異常蓄積が見られない別の白色の近交系ラット (W) の雌
と交配した。すると, 得られた雑種第一代 (F) の個体のすべてで銅の異常蓄積は認め
られず, 毛色は黒色であった。 この結果より, Sで見られる銅異常蓄積は(ア) 形質
であることがわかった。 また, 毛色を決める遺伝子(注)について, Sは黒色にする
(イ) 遺伝子をもっていることが判明した。 さらに,そのF, どうしを交配すると、得
られた雑種第二代 (F2) には,銅異常蓄積で黒色のもの、銅異常蓄積で白色のもの、正

常で黒色のものおよび正常で白色のものという4つのタイプが①
4
] の比で現れた。 この結果から, 銅異常蓄積を引き起こす遺伝子と毛色
を決定する遺伝子は (ウ) しており, その2つの遺伝子間の組換え価は20%であるこ
とがわかった。

解説
(1) S(銅異常蓄積・黒色) の雄とW (正常・白色) の雌を両親として得たFi はすべて正常・
黒色であることから,銅異常蓄積は劣性形質であり、黒色は優性形質であることが
わかる。また,2つの遺伝子間の組換え価は20%と書かれているので,2つの遺伝
X W･･･ 正常 白色 AAbb
子は連鎖していることが
(P)
わかる。
( P の配偶子)
銅の蓄積について正常
な遺伝子をA, 異常な遺
正常 黒色 AaBb
伝子を α, 毛色について黒色の遺伝子を B, 白色の遺伝子をbとしてこの交配を図
示すると上のようになる。
このFが配偶子をつくるとき,これら2つの遺伝子間で20%の割合で組換えが
起こるので,F」がつくる配偶子の遺伝子型の分離比は,
AB: Ab:aB: ab = 1:4:4:1
となる。
したがって, F2の遺伝子型は右表の
ようにして求めることができ,これを
整理する
異常 黒色 : 異常 ・ 白色:
=
S･･･ 銅異常蓄積・黒色 aaBB
↓
aB
正常 ・ 黒色 : 正常・白色
24:1:51:24
1AB
4 Ab
1AB 1AABB 4AABb
4Ab 4AABb 16AAbb
4aB 4AaBB 16 AaBb
lab
1AaBb
4 Aabb
Ab
4 aB
4 AaBB
16Aa Bb
16 aa BB
4 aaBb
lab
1AaBb
4 Aabb
4 aaBb
laabb

Answer 1

✨ ベストアンサー ✨

けー

問題文中の「その２つの遺伝子間の組換え価は20%である」の部分から、A-b(a-B)が連鎖しているということが分かります。
連鎖していない場合（独立している場合）は配偶子の遺伝子型がAB:Ab:aB:ab=1:1:1:1の割合になるので、組換え価は(1+1)/(1+1+1+1)=0.5 (50%)になります。

近交系Sの遺伝子型をAAbb、近交系Wの遺伝子型をaaBBとすると、F1の遺伝子型はAaBbになりますが、連鎖しているので便宜上[A-b][a-B]と書いてみます。
組換えが全く起きない場合、F1が作る配偶子の遺伝子型は[A-b]:[a-B]=1:1です。
ですが、問では組換えが起こることで20%の割合で[A-B]と[a-b]ができますので、[A-B]:[A-b]:[a-B]:[a-b]=1:4:4:1となります。

依央

わかりました！ありがとうございます🙇‍♀️