解説します。
⑴
夏の天気は太平洋高気圧が卓越することで晴れて暑い日々が続きます。問題の選択肢Aの気圧配置は太平洋高気圧が勢力を伸ばして日本を覆っている様子が表現されています。
⑶
長期間雨が降る時期といえば梅雨。その時に見られる前線の代表は停滞前線です。南からの暖かく湿った空気と、オホーツク海付近からの冷たくて湿った空気が拮抗してできるのが梅雨前線です。選択肢Bのオホーツク海と太平洋に高気圧があり、その間に停滞前線が掛かっています。
⑷
低気圧、高気圧は上空の偏西風によって東進し、春と秋の比較的過ごしやすい時期になると温帯低気圧と移動性高気圧が日本付近を交互に通過して、天気が周期的に変化するという特徴があります。選択肢Cの気圧配置は、ちょうど高気圧と低気圧が交互に並んでいるような気圧の分布となっています。
補足。
選択肢Aの高気圧の形状には「クジラの尾形」という別名があり、しばし殺人的な猛暑をもたらすことがあります。太平洋高気圧だけでなく、大陸からのチベット高気圧の勢力が強いと、このような形状の等圧線が見られるそうです。
「クジラの尾形」については福岡管区気象台のHPにコラムが載っているので、参考にどうぞ。
https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/kaiyo/tenkou_column2.html