化学
高校生
解決済み

中和点とはなんですか?
中和点=中性(pH7)になぜならないのですか?
分からないので、よろしくお願いします🙏

中和 中和点 滴定曲線

回答

✨ ベストアンサー ✨

中和点とは酸性由来の水素イオンと塩基性由来の水酸化物イオンの数が完全に一致した点のことを言います。
そして中和状態の溶液が何性になるのかは中和反応によって生じた塩が溶けたときに何性になるのかが関わってきます。

例えばHClとNaOHで中和反応を起こした場合
中和点とはHCl→(H+)+(Cl-)のH+の量とNaOH→(Na+)+(OH-)のOH-の量が一致した点です。
この時できる塩はNaClです。これは知っての通り食塩水になりますから溶液は中性を示します。
それに対してCH3COOHとNaOHで中和反応を起こした場合は
中和点は式は書きませんがCH3COOH由来のH+の量とNaOH由来のOH-の量が一致した点です。ここまでは先ほどと同じですが、このとき出来る塩はNaCH3COOという酢酸ナトリウムというものができます。この時Na+とCH3COO-に電離します。そうすると少し難しい話になりますが塩の加水分解という反応が起こります。反応式は
(CH3COO-)+H2O→CH3COOH+(OH-)となり新たにOH-が出てきてしまいます。この時すでに中和状態なのでH+はありません。よって酢酸ナトリウムが溶けた溶液は塩基性を示します。
こんな感じで中和点だからと言って中性になるというのは小学生までの概念なんです。もう既に学習済みかもしれませんが今後中和滴定を習うと思います。この時中和点を調べるのにフェノールフタレインを使うかメチルオレンジを使うかという問題が出てきます。この時上記のことが重要になってくるので確認しといた方がいいですよ!

最後に塩の加水分解についてですがどちらのイオンが加水分解されるのか分からなくなる時があります。その時は塩がどの酸塩基溶液からできているのか考えてみましょう。先ほどのNaCH3COOは書いてある通り強塩基の水酸化ナトリウムと弱酸の酢酸によってできたものです。この時は弱酸由来のイオンが加水分解されてます。こんな感じで弱酸、弱塩基由来のイオンを加水分解させてください。
ただいちいちこんなこと考えるのめんどくさいので塩による溶液の酸塩基は塩が強酸と弱塩基の塩なら酸性になり弱酸と強塩基の塩なら塩基性になると覚えましょう。ただ加水分解自体は無機化学という分野でも腐るほど出てくるので理解しておいた方がいいですよ。ちなみに弱酸と弱塩基、強酸と強塩基なら中性になります

Minions

分かりました。ありがとうございます😊

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