滑車のはたらきについて調べるため, 次の [実験1]から [実験4] までを行った。
なお,使用するモーターPは, 全ての実験において同じ速さで糸を巻き取るように調整している。 ま
た,定滑車,動滑車, つるまきばねA, 棒及び糸の質量は無視できるほど小さく, 全ての滑車には摩擦
力がはたらかないものとする。
2
×6
[実験1] 0 図1のように, 糸の一端に重さが 6.0Nのおもりを
図1
天井
取り付け,もうー方の端を定滑車に通して, モーター
Pに取り付けた。
2 糸がたるんでいない状態から, モーターPを回転さ
-定滑市
糸
せておもりを20cmの高さまで引き上げた。このとき,
モーターPが回転をはじめてからの時間 [s] とおも
りの高さ (cm] の関係を調べた。 (図5)
一定滑車
モーターP
20cm
おもり
(実験2] 0 図2のように, 糸の一端を天井に固定し, もう一方
図2
の端を,重さが 6.0Nのおもりをつるした動滑車と定
天井
滑車に通して,モーターPに取り付けた。
2 糸がたるんでいない状態から, モーターPを回転さ
せておもりを20cmの高さまで引き上げた。 このとき,
モーターPが回転をはじめてからおもりを 20cm の高
さに引き上げるまでの時間 [s] を調べた。
-糸
動滑車
20cm
おもり
モーターP
【実験3] 0 図3のように, つるまきばねAの一端を固定して, もう一方の端にさまざまな重さのおも
りを取り付けて,おもりの重さ [N] とつるまきばねAの伸びの長さ [cm] の関係を調べた。
(実験4] 0 図4のように, 重さが 6.0NのおもりをつるしたつるまきばねAと2つの動滑車を棒に取
り付け,さらに,糸の一端を天井に固定し, もう一方の端を動滑車と定滑車に通して, モー
ターPに取り付けた。
2 糸がたるんでいない状態から, モーターPを回転させておもりを20㎝㎜の高さまで引き上げ
て,モーターPが回転をはじめてからの時間 [s] とおもりの高さ [cm] の関係を調べた。
ただし,モーターPが回転をはじめるまで, つるまきばねAに伸びや縮みはなかった。
図3
図4
天井
つるまきばねA
ものさし
糸
糸
おもり
モーターP
つるまきー
ばねA
「上おもり
図5は(実験1], 図6は [実験3] のそれぞれの結果をグラフに表したものである。
図5
図6
5.0
20
お
も
り
4.0
3.0
の
高 10
さ
[cm)
A 2.0
仲 1.0
[cm)
0
1:0)
2.0
3.0
4.0
5.0
0
5.0
10.0
モーターPが回京をはじめてからの時間 [s]
おもりの重さ [N]
37
(1) 0(実験1)で, モーターPがおもりを20㎝㎜の高さに引き上げるまでにした仕事は何Jか, 小数第1
位まで求めなさい。
の(実験1] で, モーターPがおもりを20cmの高さに引き上げるまでの仕事率は何Wか, 小数第2位
まで求めなさい。
つるまきばねAの伽び
Lu 山山見山山山
(実験2] で,動滑車にはたらくカを矢印で示した図として最も適当なものを, 次のアから工までの
中から選んで, そのかな符号を書きなさい。 ただし, アからエまでの正方形のマス目の1目盛りの長
さは,3Nの力の大きさを表すものとする。 また, ●は作用点を表している。
ウ
エ
ア
[実験2] の,モーターPが糸を引く力の大きさ, モーターPがおもりにした仕事の大きさ, モータ
ーPの仕事率を,それぞれ [実験1〕と比較した。このことについて説明した次の文中の ( I )か
ら(I)までにあてはまる値の組み合わせとして最も適当なものを, アからクまでの中から選ん
で,そのかな符号を書きなさい。
(実験2] は(実験1] に比べて, モーターPが糸を引く力の大きさは( I ), モーターPがお
もりにした仕事の大きさは ( I ), モーターPが糸を巻き取る速さはどちらの実験も同じなので
モーターPの仕事率は( Ⅲ )である。
ア
I 0.5倍,I 0.5倍, Ⅲ 0.5倍
イ
I 0.5倍,I 0.5倍, Ⅲ 1.0倍
ウ
I
0.5倍,I
1.0倍,I 0.5倍
I
0.5倍,I 1.0倍, Ⅲ 2.0倍
エ
オ
I 2.0倍,I
0.5倍,I 0.5倍
カ I 2.0倍, Ⅱ 0.5倍, I
1.0倍
キ
I
2.0倍,II 1.0倍, Ⅲ 0.5倍
ク
I
2.0倍,I
1.0倍,I 2.0倍
おもりが床を離れた後
(4) の (実験4] の図4で, YモーターPが系を引くカの大きさは何Nか。
② [実験4]の図4で, モーターPが回転をはじめてからおもり床を離れるまでに、つるまきばねA
は何 cm のびるか。
ス
3 (実験4〕 の図4で, モーターPが回転をはじめてからおもりを 20cmの高さに引き上げるまでの時
間[s] とおもりの高さ [cm] の関係を表すグラフを, 解答欄の図7に書きなさい。
20
図7
10
[cm)
0
2.0 4.0 6.08.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0 20.0 22.0 24.0
モーターPが回転をはじめてからの時間「s]
bo
おもりの高さ回
丁寧に解説していただき、ありがとうございます。
スッキリしました!