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帝がお亡くなりになった夜、(清涼殿〔天皇の日常の居所〕)に、火を灯さなかったので、「どうしてだ」と尋ねると、主殿司が新しい帝の用事を務めると言って、(清涼殿に)参上しないということを申し上げた……
帝がお亡くなりになった夜も清涼殿に火を灯すべきにも関わらず、主殿司が次の帝を優先させて清涼殿に参上しなかった。そのことを聞いて、次の帝に仕える気が失せ、より出家の志が強くなった。
というわけです。
「主殿司は参上しません」と言ったのは主殿司ではなく別の人です。おそらく清涼殿かその近くで話しているのだと思います。
えええそうなんですね!?てっきり主殿司が言っているのかと思っていました。どうしてそう分かるんですかね…💦主殿司、…申し上げたので、とあったのでそこが主述だと思ったのですが…
文構造はそうですね。
自分も最初は主殿司が主語だと考えましたが、よくよく場面を考えると主殿司が主語だとおかしいことに気付きました。
新帝の用事を務めている主殿司は、必ず新帝の館にいるはずです。
ここでの主語が主殿司だとすると、中納言は新帝がいる館かその近辺で話をしていることになります。
忠臣である中納言が清涼殿を離れて新帝の館に行くはずがありません。
実際中納言は、清涼殿を離れて新帝の用事をしている主殿司に悪いイメージを持ったということが読み取れます。
つまり、清涼殿に火が灯っていない理由をわざわざ新帝の館かその近辺にいる主殿司のとこまで行って聞くのはおかしい、というわけです。
中納言は清涼殿にいる女官に理由を聞き、
「主殿司は新帝の用事をすると言って清涼殿には参上しません」
と女官が答えたと判断するのが自然だと思います。
おおお深いですね🧐凄いです納得しました!ありがとうございます🙇♀️🙇♀️
ということは清涼殿ではないところでこの会話はされているって事ですね?