ア
例えばある生徒の点数が60点で平均が50点のとき
偏差(データ−平均)は10点になります。
クラス全員の点数が20点上がったとき、
ある生徒の点数は80点、平均も20点上がって70点になります。
このときの偏差も10点です。
つまり、偏差が変わらないということは、偏差の2乗の平均である分散も一緒になります。
次にクラス全員の点数が2倍になった場合は、
ある生徒の点数は120点で平均点は100点、偏差は20点と今度は偏差が2倍になります。偏差の二乗をすると2倍は4倍になるので、分散は最初の4倍です。
つまりこういう法則があります。
データに+−をする → 分散、標準偏差は最初と変わらない。
データを○倍する → 分散は○の2乗倍、標準偏差は○倍になる。
今回のY/Xは何倍か聞かれているのと同じなので、
(9/5)^2=81/25
になります。
イ
共分散は2つのデータの偏差の積なので、
摂氏→1倍
華氏→9/5倍
だからZ=1、W=9/5となり、
W/Z=9/5
になります。
ウ
計算してもいいですが、相関係数は本来2つのデータの関係を見るときに使います。
例えばあるクラスの英語の点数と数学の点数の相関係数を求めるとき、仮に英語の点数が高い人は数学の点数が低いという傾向があったらその傾向は英語の点数を2倍したり全員に10点足しても変わりませんよね。なので、相関係数も変わらないため、1になります。