塩化ナトリウムも塩化銅もどちらも「分子からできていない化合物」だと2年生で習ったかと思いますが、どちらもイオンからできています。
塩化ナトリウムはナトリウムイオンNa+と塩化物イオンCl-が、塩化銅は銅イオンと塩化物イオンが無数に結び付いてできています。例えばCuCl2はCu2+イオンが1個、Cl-イオンが2個であるわけではなく、2京個と1京個のようにたくさん結び付いていて、あくまで数字は比です。(同じ化学式でも分子からできているH2OはH原子2個とO原子1個の3原子からなる分子なので「分子式」ですが、CuCl2やNaClは数の比しか表していない「組成式」と呼ばれる化学式です。)
イオンからできている物質は、陽イオンによる正の電気と陰イオンによる負の電気の総和が0で、全体では電気的に中性です。したがって、Na+とCl-なら1価のイオンどうしなので1:1で結び付けばいいですが、CuのイオンはNa+と違って2価のCu^2+なのでCu2+とCl-は1:2で結び付かないと電気的に中性にはなれません。
そういうことか!
とても詳しく説明していただいて助かりました。
おおー。わたしがすっきりです。あくまでも比。美しい説明ですねぇ。
分子か分子でないか、理解できない子多いんですよ。
わたしの説明はかなり簡略化だなぁ。