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熱機関で問題となるのは、1サイクル熱機関を動かすのに外部から(燃料などを使って)与えるエネルギー量(これは気体が吸収した正の熱量の合計)と、1サイクル熱機関を動かしたことによって熱機関が外部にした正味の仕事(正の仕事-|負の仕事|)です. このような(物理的にはやや不自然な)量が問題になるのは熱機関を利用する人間視点で考えてみるとわかると思います. 気体が冷めるときに外部に放出する熱量には関心がなく、1サイクル動かすのにどれだけの熱量を与える(どれだけ燃料を消費する)必要があって、機関がする仕事に関しては正味どれだけの仕事が得られるかに関心がるからです. これらの事情から熱機関の効率はそれらの比で定義されています.